- 大学編入の面接対策の基本がわかる
- 面接対策として、何から準備すればよいのかがわかる
- 大学編入の面接試験で評価されるコツがわかる
本記事では、大学編入試験の面接突破法を解説していきます。
私は、Fラン私大から国立大学経済学部の編入試験に合格した経験があります。
当時を思い返すと、編入試験の情報はほとんどネットに出回っておらず、右も左もわからず、トライ&エラーを繰り返し、なんとか試験に合格しました。
しかし、面接対策にかなり苦労し、遠回りをしてしまい時間的ロスも多かったです。
編入試験は、TOEIC対策や専門科目の対策、面接対策とやるべきことがとにかく多いです。
さらに、現在の大学では単位取得も両立しなければならないので、かなりシビアです。
だからこそ、できることなら遠回りせず、最短ルートで目標の大学に編入したいですよね。
本記事では、編入試験に合格した実体験をもとに、面接を突破するために必要な知識や考え方の部分をお伝えしていきたいと思います。
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大学編入試験における面接対策の基本的な考え方
志望理由書を完璧に仕上げて減点要素を極限まで減らし、あとは面接本番で着実に加点を狙っていくスタイルです。
これが、私が推奨する面接対策における基本的な考え方です。
面接は、事前に提出した志望理由書をベースに行われます。
つまり、提出した志望理由書の内容があまりにも薄ければ、その時点で面接はマイナス評価からのスタートということです。
- すでに退職された教授の講義を学びたいと記載している
- 志望大学では学ぶことができないことを志望動機に記載している
- 編入生は選択できない講義を受講したいと記載している
もし、あなたが大学教授だったとして、上記のような志望理由書が事前に送られてきたらどうでしょうか。
面接本番では、マイナス評価からのスタートからという意味がお分かり頂けたかと思います。
また、事前に十分なリサーチをせずに、適当な志望理由書を提出することで、面接において自ら墓穴を掘ることにもつながりかねません。
このように、面接は、事前に提出した志望理由書の内容次第で良い方向にも悪い方向にも転びます。
要するに、面接対策と志望理由書の記載を別個のものとして切り離さずに、面接を意識して仕上げることが重要です。
逆にいうと、しっかりと事前準備をし、丁寧に志望理由書を仕上げておけば、面接で低評価になりにくいです。
面接試験の性質上、高得点は狙いにくく、受験者間で点数差がつきにくいです。
基本的な考え方として、面接対策と志望理由書の作成&提出はセットで考えてください。
- あなたの志望動機は、志望先の大学で本当に学べるのか?
- 現在の大学では、それは学べないのか?
この2点を常に念頭に入れながら志望動機を作成してください。
志望理由書の作成についての記事はこちら
大学編入試験における面接の重要性について
すでにお伝えしているように、大学編入試験における面接は、非常に重要な試験科目です。
一般的な受験であれば、成績優秀者(=筆記試験の得点が高い人)から順番に合格します。
しかし、編入試験だと、必ずしもそうとは限りません。
つまり、筆記試験で優秀な成績を修めたとしても、面接試験で教授や大学との相性(大学として力を入れている分野か?教授が関心のある分野かどうか?等)が悪ければ、それだけで不合格になる可能性もあるのが編入試験です。
実際、私が受験したある国立大学で、TOEICの点数と小論文の点数は合格者平均点を圧倒的に上回っているにも関わらず、面接試験の点数があまりにも低く、足切りのような形となり不合格になったケースがありました。
これを受け、面接試験の点数のウエイトが大きい大学は、合否の得点調整として使っているのではないかと個人的に予想しています。
もちろん、真相はわかりませんが、編入試験の趣旨を鑑みると十分にあり得る話だとは思います。
面接本番までにやるべきこと
上記を踏まえ、面接本番までに必ずしておくべきことがあります。
それは、事前に希望する大学の希望する研究室の先生に研究したい分野を伝え、本当にあなたが希望する大学でそれを学ぶことができるのかを確認しておくことです。
なんとしても編入試験に合格したいのであれば、絶対にしておいた方がいいです。
研究室の教授にアポを取ってやり取りするのは、緊張もしますし、面倒に感じるかも知れません。
正直、面倒くさいです。
しかし、面倒くさいからこそ、一歩踏み出せば他の受験生に差をつけることができますし、編入試験の合格にも確実に近づきます。
編入試験はこういうところで他の受験生に差を付けることができるので、工夫次第でかぎりなく合格の可能性を高めることができます。
はっきり言って、当日の筆記試験や面接試験までに勝負は始まっています。
志望度の高い学生は、ほぼ確実に、事前に教授にアポ取りしています。
遅れを取らないようにしましょう。
研究室訪問が終わったら次にすること
教授の話を実際に見聞きした上で、あなたの学びたいことは学べそうか?
同時に、現在の大学では学ぶことはできないのか?
これらを徹底的に分析しましょう。
仮に、あなたの学びたいと思っていたことが志望大学では学べなかったとします。
この場合、一旦、志望大学を見つめ直し、他大学の受験も視野に入れてみることをお勧めします。
なぜなら、大学編入の面接試験を突破するために核となる、「これを学びたい!」という熱意を大切にして欲しいからです。
この熱意は面接試験を突破するうえでとてもとても重要です。
面接というのは、「私はこの大学で○○を学びたいんです!」という気持ちをどれだけ熱量をもって、面接官に訴えることができるかです。
本当にやりたいことであれば必然と熱意は伝わります。
だからこそ、できるだけ本当に学びたいことを志望動機にして欲しいです。
もちろん、異なる志望動機に変更してもいいですが、面接の時に熱量を保てる努力が必要です。
上記の研究室訪問の記事でも述べましたが、編入試験では最低限の学力があり、主体的に学ぶ意欲のある学生(=その大学でどうしても学びたいテーマがある学生)が求められる傾向にあります。
編入試験は、筆記試験の点数が優秀な人から合格する単なるペーパーテストとは異なります。
面接試験での志望動機や研究テーマのすり合わせなど、大学と受験生のマッチングが非常に重要視されているわけです。
編入試験の面接試験における立ち回り方
面接試験を受ける前に面接の流れはある程度決まっています。
なぜなら、面接試験は志望理由書をもとに質問されるからです。
志望動機と志望大学で学べることのしっかりとしたすり合わせができていない受験生は、結構多いです。
受験生のうち一定数がこの段階で自ら墓穴を掘り、面接で不利になり、不合格になります。
これは正直言って、ただの準備不足です。
事前に研究室訪問をしてすり合わせをしている志望理由書の場合、やりたいことができるかできないか問題で墓穴を掘られることはまずありません。
編入試験の面接では、志望する研究室はどこか?
とほぼ確実に質問されます。
その際には、志望する研究室をあげるとともに、熱量を伝えるために、その研究室に事前に訪問したことを伝えてアピールしましょう。
本気度が伝わりますし、説得力が確実に上がります。
同時に、研究室訪問ですでにやりたい研究のすり合わせをしていて、実際に編入後はこういうことを学ぶつもりであるという伝え方をするといいです。
面接官に、
「この学生はやりたいことがかなり明確だし、その上、事前に研究室訪問していて主体性もある。しかも、志望する研究室の先生との関係性もすでに良好だし、この学生なら間違いなく活躍してくれそうだ」
というように、編入後のビジョンを想像させることが重要です。
ここまでできていたら、大学からしても、よほど筆記試験が悪くない限り、落とす理由はないです。
ここまでできたら、合格の可能性はかなり高いです。
最後に
繰り返しになりますが、編入試験の面接は、本番までにほとんど勝負が決まっています。
研究室訪問をしている学生としていない学生とでは、いうまでもなく研究室訪問をしている学生が合格に一歩近づきます。
このような点からも編入試験は共通テストなどの一般的な受験より、努力が実りやすい試験だと私は思います。
他の受験生よりも行動を起こした分だけ、他の受験生よりも合格に近づくことができます。
努力家で努力はできるものの、筆記試験でなかなか実力をつけることができずにセンター試験で悔しい思いをした私にとって、編入試験は自分に向いている受験方式でした。
編入試験は努力を裏切りません。
絶対にあなたの努力は報われます。
合格のために一緒に頑張りましょう。
応援しています。ばび
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参考になりました。
ですが、他のサイトを見てみると「面接はあまり関係ない」ってサイトがあったのですがどちらを信じるのが良いのでしょうか?
エレキ様
この度はコメントありがとうございます!
結論から言うと、どちらも正しい意見であると考えております。
理由としては、大学によって、さらには学部によって、「面接を重視視している大学」と「そこまで重要視していない大学」があると考えているためです。(これは私の実体験及び受験指導の経験則からの推測にはなりますが…)
1つ見極めのポイントを挙げるとすれば、志望理由書の文量や面接の配点のウェイトから、当該大学が面接を重要視しているのか、それともそこまで重要視していないのか、ある程度、客観的に判断できるはずです。
100%とは言い切れませんが、よければ参考にしてみてください!