- 共通テストに失敗し、春から滑り止めの大学に通う高校生
- 現在滑り止めの大学にイヤイヤ通っている大学1、2年生
- 現在、仮面浪人を考えている(している)高校生、大学生
- 学歴コンプレックスを持っている大学生
- 来年で卒業予定だけど、大学進学を考えている短大生&専門学生
- 大学生のうちに何かに挑戦してみたいと考えている学生
上記に該当する方は、本記事を読む価値があります。
上記の悩みを一気に解決してしまうのが今から紹介する大学編入試験です。
実は、私は実際に大学編入に合格した経験者です。
私は大学受験に失敗をし、滑り止めで合格していた私立大学に不本意入学しました。
入学した大学では、学生の受講態度があまりにも酷く、講義中にスマホ、私語、飲食、ゲームをしている学生もいるほどの無法地帯でした…。
また、教授が注意をしても収拾が付かず、教授が呆れて講義途中で帰ってしまうこともありました。
貴重な大学4年間をここで過ごすのは時間の無駄だと悟り、なんとかこのFラン大から抜けだしたいと考えるようになりました。
そこで、偶然インターネットで大学受験の際に第一志望にしていた大学のHPを見ている時に、編入試験の存在を知り、高校時代に第1志望であった国立大学への3年次編入を志しました。
結果的に、第一志望であった大学の編入試験に合格し、大学3、4年と念願だった第1志望の大学で充実した2年間の大学生活を送ることができました。
今回は、実際に編入試験に合格した私が、編入試験について具体的に分かりやすく説明していきます。
【はじめに】本記事は編入試験の入門書
この記事を読むことで、下記の内容が分かります。
- 編入試験とはそもそも何なのかがわかる
- 編入試験の難易度がわかる
- 編入試験のメリットとデメリットがわかる
- 編入試験対策の進め方がわかる
編入試験を受ける方には、1番初めに読んでいただく入門書として、それ以外の方には、編入試験という存在を知り、選択肢を増やすきっかけにしてほしい。
その一心で本記事を作成しました。
大学編入試験とは?
大学編入試験はとてもマイナーな試験
大学における「編入試験」というものをみなさん一度は聞いたことがありますでしょうか。
おそらくほとんどの人が今この瞬間、編入試験という試験があるということをはじめて知ったのではないでしょうか。
実際に、編入試験の認知度はかなり低く、そもそもこのような試験制度があること自体知られていません。
大きく分けて「2年次編入」と「3年次編入」の2種類ある
編入試験には、大きく分けて大学2年次から他大学に編入する「2年次編入」と3年次から他大学へ編入する「3年次編入」があります。
両者の違いは2回生から他大学に編入するのか、それとも、3回生から他大学に編入するかです。
- 2年次編入の場合:編入後の大学で2回生からスタート
- 3年次編入の場合:編入後の大学で3回生からスタート
【参考】大学編入を実施している大学一覧
次に、大学編入試験を実施している大学を一部紹介します。
【2年次編入】実施大学一覧(国公立大学)
- 北海道大学 法学部
- 新潟大学 医学部医学科、歯学部歯学科
- 信州大学 経法学部
- 愛媛大学 医学部医学科、理学部
- 徳島大学 生物資源産業学部
- 国際教養大学 国際教養学部
- 群馬県立女子大学 文学部
- 宮崎県立大学 人文学部国際文化学科
【3年次編入】実施大学一覧(国公立大学)
- 北海道大学
- 東北大学
- 京都大学
- 九州大学
- 名古屋大学
- 大阪大学
- 神戸大学
- 筑波大学
- 茨城大学
- 群馬大学
- 東京外国語大学
- 千葉大学
- 横浜国立大学
- 新潟大学
- 金沢大学
- 富山大学
- 信州大学
- 静岡大学
- 滋賀大学
- 和歌山大学
- 鳥取大学
- 広島大学
- 香川大学
- 愛媛大学
- 高知大学
- 徳島大学
どんな人が編入試験を受けるのか?編入試験の受験生の特徴
編入試験を受ける層で比較的多いのは、高専生、4年制大学の学生、専門学生、短大生です。
これに加えて、ごく稀に社会人がいます。
ここでいう、専門学生とはECC編入専門学校のように、初めから編入試験対策を専門に勉強している編入試験に特化した専門学生がほとんどです。
短大生とは、2年間で卒業になるが、就職ではなく進学を志望する短大生などです。
4年制大学の学生とは、「私立大学に通っているが国立大学に行きたい!」、「文系の大学から理系の大学に編入したい!」「大学受験で目指していた第1志望の大学に行きたいから!」などといった理由で編入を志望している層です。
志望する大学の難易度によって、受験生の層も異なりますが、基本的には、専門学生や短大生が多いです。
なぜなら、編入試験というもの自体が世間的には認知されていないうえ、落ちたら後がない専門学生や、短大生とは違って、四年制大学の人は編入試験に挑戦せずとも、今通っている大学にとりあえずは通い続けることができるためです。
大学編入試験の難易度は?どういう人が向いている?
大学編入試験の難易度について
編入試験の難易度は、受験する大学のレベルによってかなり差があります。難易度は基本的には、大学の偏差値と相関性があります。
一番難易度が高いのはおそらくですが、東京大学になります。
ただ、編入試験は大学によって課される科目や点数配分が異なるため、一概に難易度の比較をするのは難しいという側面があります。
また、編入試験において特徴的であるのが、TOEICやTOEFLといった英語のスコアをESと同時に提出させ、そのスコアを英語のスコア換算する大学が非常に多いです。
なかには、英語と小論文だけで合否が決まる大学もあるので、英語が得意な学生にとっては、難易度は低く感じるでしょう。
逆に、英語が苦手な学生にとっては、かなり不利な試験スタイルではあります。
一般入試とは異なる編入試験特有の難しさがある
編入試験は、いわゆる一般入試とは求められる能力が異なります。
筆記試験の結果よりも、志望動機(ES)や面接でほぼ合否が決まる試験です。
筆記だけよくても、面接で編入したい大学との研究テーマの相違などがあれば、確実に落ちます。
編入試験は筆記だけできる人を求めているわけではないからです。(※筆記ができる学生だけがほしいのであれば、一般入試で少し多めに定員設定すればいいだけですので!)
また、あなたが大学受験ではなかなか手が届かないレベルであった難関大学にもそれなりの対策で合格することができます。
このように、一定の科目を極めている方は有利です。
あと、編入試験では志望理由書の提出とそれに基づいた面接があるので、面接が得意で自分の良さをうまく他人に伝えるのが得意な方にとっては、非常に相性が良い試験であるといえます。
大学編入試験のメリットについて
大学編入のメリットについて、詳しくお話ししていきます。
大学編入の最大のメリット
せっかく志望する大学に編入ができても、1回生からやり直しだと、金銭的にも時間的にもコストがかかりますよね。
編入試験の最大のメリットは、編入前の大学で取得した単位を編入後の大学における単位に互換することができることです。
つまり、3年次編入後、きちんと2年間で卒業できます。
3年次編入という名のとおり、編入後の大学ではいきなり3回生からスタートします。
なんだか少し変な感じがしますよね(笑)
ちなみに、2年次編入だと、編入後の大学では2回生からスタートです。
3年次編入したのち、2年間で単位を取り切ればちゃんと卒業できます。
大学編入試験のデメリットについて
編入試験には、デメリットもあります。
- 大学が変わるので友人関係は1からやり直し
- 住む場所が変われれば、引越し代がかかる
- 編入先の大学で再度入学金が必要
- 基本的に単位に追われることが多い
- 編入先の大学にうまく馴染めない可能性がある
このように、大学編入にはメリットだけではなく、デメリットもあるということを押さえておきましょう。
受験料や入学金、引越しなどでお金がかかるのはデメリットですが、仮に私立大学から国立大学に編入できたとすれば、入学金を支払ったとしても、2年間の学費を考慮したら学費だけでいうと編入した方がお得です。
ただ、必ず事前に知っておいてほしいデメリットがあるのでお伝えしていきます。
【注意】大学編入の最大のデメリット
それは、単位認定についてです。
卒業に必要な単位が2年間で取れるだけの認定がされればいいのですが、文系から理系の大学へ編入する場合や、たとえ同じ文系理系でも他学部へ編入する場合には、単位がほとんど認められないケースが多いです。
つまり、2年間で単位が取り切れず、留年となるケースもあるということです。
単位の互換が認められるかどうかについては、編入先の大学における教授会において検討され、各科目ごとに単位互換の判定がなされます。
互換される基準としては、シラバス等の内容が基本的に一致しているかどうかです。
あとは、単純に履修科目の名前が似ていれば認められることが多いのが特徴です。
シラバスでもあまり詳細が公開されていない授業となると、授業名で判断するしかないからです。
安心していただきたい点として、1年生の時に学ぶことが多い、心理学や、哲学などの全学共通科目は基本的に互換されます。
一般的に、文系から文系、理系から理系の大学に編入したとしても、1年生の時に学ぶ教養系の科目はどこの大学でも共通して開講されている場合が多いので、互換もされやすいです。
一方で、例えば、元の大学で心理学の単位を取得していて、編入後の大学においては心理学の講義がそもそもない場合、単位は認められません。
あと、第2言語はたとえ編入前の大学では卒業要件に関係なかったとしても、できるだけ取得しておいた方が良いです。
編入後の大学の卒業要件になる場合には、編入後の大学で1回生と一緒に受講して第2言語の単位を取る必要があります。
私の周りの専門学校から国立大学へ編入した多くの友人が、「第2言語の講義を1回生に混じって受けるのが本当にきつい…。」と嘆いていました。笑
大学編入のメリットとデメリットについて簡単にお話ししました。大学編入のメリットとデメリットについて、もっと詳しく知りたいという方は、下記の記事にて詳しくまとめてますのでぜひご覧ください。
【実体験】筆者自身の単位認定について
私は、4年制の私立大学経済学部から、国立大学経済学部へ編入しました。
私の場合、同じ「経済学」という名前が入っている講義であるにもかかわらず、編入後の大学において単位の互換が認められず、それが必修科目であったため、やむを得ず、1回生と一緒に講義を受講し取得したりなんてこともありました。
編入先の大学に事前にこの単位は認められそうかというのを確認してみても良いかもしれません。
単位は最大62単位まで認められるのですが、無事上限の62単位分の認定が認められることとなり、保有単位62単位からスタートしましたが、2年間で残り70単位ほど取得する必要がありました。
編入試験を受験すると決めたら今すぐ行動に移しましょう!
編入試験を受けると心に誓ったら、とにかく、すぐに編入後の単位互換を意識して現在の大学での講義選びをすべきです。
入学した時点から、編入試験を意識した単位取得を心がけたり、できるだけ関連性のある学部を志望することが重要です。
ですので、編入試験はできるだけ早くから受験をすると決め、地道に先を見越して、編入前の大学での単位選びを進めていく必要があります。
何度も言いますが、特に他学部や文転編入する方は十分注意が必要ですのでよくよく考えて学部選びはしてください。
例えば、滑り止めの大学で複数の学部に合格が決まっている状況で、編入を検討しているのであれば、編入試験で受験するつもりの学部と同じあるいは近い学部を選択するのがおすすめです。
大学編入のデメリットを軽減するために意識すること
- 編入後の単位互換を意識した講義を選んで単位をとっておく!
- 学部選びは単位互換に直結するため、学部選びは慎重に!
上記2点はとても重要なことなので、押さえておきましょう!
編入する理由はぶっちゃけ何でも良い
編入試験の本来の趣旨は、「興味があることが現在の大学では学ぶことができないから編入したい!」や、「○○大学のゼミや研究室でなければ学べないことがある!」といったポジティブな動機を持った熱意ある学生のためにあるのかもしれません。
実際、大学側もそういった熱意のある学生を求めているとは思います。
ただ、編入試験を目指す方がみんなして前向きな動機かと言われると、必ずしもそうではありません。
実際私も、編入試験を目指した本音の動機としては、今よりレベルの高い国立大学に行きたいというものでした。
実際のところ、編入試験の受験生の多くは、上述したように、短大生や専門学生です。
彼らの置かれた状況を考えてみると、彼らは編入試験に合格できなければ就職です。
多くは「就職」か「四年制大学に編入」かという選択肢のうち、まだ学生を続けたいというある意味消極的だけれども合理的な理由で、とりあえず編入試験を受けてみるという層が一定数います。
もちろん何かやりたいことがあって○○大学に編入する必要があり志望した。
という方もいますが、その割合はそんなに多くはないと思います。
学歴ロンダを目指し、編入を受ける人もかなりいます。
動機はどうあれ、今の現状に満足をせず、上を目指して努力を続けることは素晴らしいことですし、それが学歴ロンダ目的でも構いません。
必ずその経験は就活時や、将来に生かすことができるはずです。
大学編入は夢がある試験制度
第1志望に編入試験でリベンジしてみませんか?
大学受験に失敗した高校生、その流れで滑り止めの大学に不本意入学した大学1回生、諦めるのは、早いです。
- 現在の大学に不満がある方
- 大学受験に失敗したという方
- 学歴コンプレックスを抱いている方
- 仮面浪人をしようかと考えている方
- 大学受験に失敗し、将来の夢を諦めかけていた方
まずは、編入試験という選択肢があるということを知って欲しいです。
私は、センター試験では4割ほどしか点数が取れず、Fラン大学はおろか、専門学校にも筆記の点数が足りず落ちてしまうほど、どうしようもないお馬鹿さんでした。
しかし、受験失敗の悔しさから、淡々と試行錯誤を繰り返し、なんとか勉強のコツを掴み、大学3回生から大学受験で第一志望としていた国立大学(センター72%ほど必要な大学)に編入することができました。
また、大学編入後は、公務員試験にも3ヶ月という短期間で合格できるまでになりました。
私自身、大学受験で失敗して一度は諦めた第1志望の国立大学に3年次編入という形で入学することができ、「やればできるやん俺!」と自信がつきましたし、充実した学生生活を送ることができました!
多くの高校生や大学生に編入試験制度を知ってほしい!
私はこれまで、ブログやSNSの発信を通して、編入試験の存在をそもそも知らなかった、もっと早く知りたかったという学生に出会ったことがあります。
彼らは大学に不満を抱きながらも、我慢して通い続けたのです。
もっと早くこの学生さんたちに編入試験の存在を知ってもらえていたら、と何度も思いました。
もっともっと発信力を高めて、編入試験という選択肢の存在を多くの学生に伝えていきたいです。
大学編入試験に受かるために何からすればよいか
編入試験に少しでも興味を持ったなら、すぐにTOEICの勉強を始めましょう。
なぜなら、編入試験では多くの大学で出願時にTOEICのスコアを提出が求められますし、TOEICのスコアがそのまま英語の科目の点数として用いられる場合が多いためです。
共通テストのように全科目満遍なく点数を伸ばすのが苦手な学生でも、編入試験では英語だけできれば受かる可能性が高いです。
実際、TOEICの点数と小論文だけで受験できる国立大学も何個もあります。
編入試験はこの科目の少なさからも、圧倒的にコスパが良い試験であると言えます。
TOEIC初学者や、短期間でスコア上げたいというコスパ重視の学習方法を記載しています。
今からはじめてTOEICの勉強を始めるという方や、これまで時間をかけてもなかなかスコアをUPさせることができなかったという方は、上記の記事がおすすめです。
まとめ
ここまで、お読みいただいてありがとうございました。
本記事の内容をまとめると以下のとおりです。
- 編入試験には「2年次編入」と「3年次編入」がある
- 受験生の多くは「専門学生」と「短大生」で、残りは「高専生」「社会人」「四年制大学の学生」
- 基本的には、2年間で卒業可能。しかし、他学部や文転編入や理転編入の場合、2年間で卒業できない場合があるので注意
- 編入試験の動機は十人十色。編入試験を活用して大学生活を充実させましょう!
最後に
ここまで読んでいただきまして本当にありがとうございます!
本記事を通して、少しでも大学編入試験に関心を持っていただけたでしょうか?
第1志望に落ちたとしても、腐る必要なんてありません。
諦めずに正しい努力を続ければ、あなたの現在の大学よりも上位の大学や、第一志望の大学にだって合格することもできます!
STEP1:大学編入について知る
STEP2:志望理由書対策
STEP3:面接対策
STEP4:小論文対策
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STEP5:+αTOEIC対策
【お知らせ】志望理由書の添削承ります!
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ちなみに、大学編入試験の大手予備校である中央ゼミナールであれば、入学金20,000円+指導料60,000円で1回あたり60分の指導を5回まで受講できます。
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