裁判所・県庁・市役所・町役場の実態と働きやすさの違い【元公務員が本音で解説】
- 裁判所、県庁、市役所、町役場の実態
- 各官庁の実態からみる働きやすさの違い
- 裁判所と県庁どちらが働きやすいか
- 県庁と市役所どちらが働きやすいか
- 市役所と町役場どちらが働きやすいか
公務員志望の方で、とりあえず漠然と公務員になりたいと思ってはいるけど、第一志望がコレといって明確に決まっていないという方はそれなりに多いはずです。
「正直、国家公務員と地方公務員、地方公務員いうても県庁とか市役所とか町役場とか色々あるし、何がどう違うのかもよぅわからん!!どこがええんや…。」という方がぶっちゃけ、多いと思います。
そこで、私自身が[学生時代に抱いていた各官庁のイメージ]と[実際に公務員として働いたからこそ分かった点を踏まえた上で、今現在抱いている各官庁へのイメージ]のギャップについて簡単にまとめてみました。
続きを読むことで、少しは各官庁に対する解像度が上がるかもしれません。また、志望先や併願先を決める際に参考になれば嬉しいです。
と、本題に入る前に、
簡単に私の経歴についてお伝えしておきます。
こんな感じの経歴です。
私は新卒で役場に入庁して、役場に在職中、裁判所や県外の自治体、県内の自治体を複数受験し、合格しました。今はその経験を生かして、個人で主に[裁判所と地方公務員に特化]した受験指導をしています。
実際に役場で実務に就くことで気づいた学びや経験、実務を通して国家公務員や県の職員、その他自治体の職員の方々と交流したりする中で得た見識、私が受験指導をした合格者の方からの経験談を聞いたこと、これらを踏まえてみると各官庁に対するイメージは新卒時と今現在とでは抱くイメージがかなり変わりました。
- 私自身が公務員として実際に働いた経験
- 実際に各官庁で働いている人から聞いた話
これらに基づいて記載をしていますが、どうしても主観が含まれるので元公務員が見聞きした意見・感想だという点をご理解ください。また、忙しさ等は自治体や同じ自治体内であっても、部署によって大きく異なる点も理解した上でご覧いただけると幸いです。
①裁判所の実態と働きやすさ
【学生時代】裁判所に対するイメージ
- そもそも裁判所職員が公務員ということすら知らなかった
- なんとなく仕事が難しそう
- なんか硬いイメージ
- 近寄りがたいイメージ
- 非法学部には縁がないと思い込んでいた
- 周囲で本命の人がほとんどおらず人気がないのかなと思ってた
- 総合職と一般職の違いすらよくわかっていなかった
【現在】裁判所の実態と働きやすさの印象
- 有休消化率の高さが異常(令和5年度:17日=84.8%)
- 有休は消費して当たり前の文化が根付いている
- 有給取得に対する理解があり本当に休みやすい
- 県や市区町村では浮くが有給を繋げて連休にしても浮かない
- 田舎の支部は職員数が少なく休みづらいと思いきや普通に休める
- 支部への転居を伴う異動は大変だが田舎の支部ほど業務量が少ない
- 基本的に定時帰りがほとんどだが人事課と家裁は比較的忙しい
- 残業が県や市と比べて圧倒的に少ない
- 他公務員と比較しても働きやすい
- 基本的に業務量が少ないため気持ちに余裕がある職員が多く殺伐としていない
- 書記官になれば給料と賞与が上がる(年収が約60万〜70万程度増加する)
- 書記官になれば同年代の他公務員の年収と比べて頭一つ抜ける
- 書記官研修を機に出会い→結婚というケースが割とある
- 日々の実務が法律の勉強になる
- 非法学部が意外と多い
- ちらほらロー卒もいる(その多くは司法試験撤退勢)
- 司法書士や司法試験に合格し退職していく職員がまれにいる
- 選挙や台風など災害時の動員がない
- 高卒でも書記官任用試験に挑戦できる(学歴で出世を左右されない)
- 宿直は仕事がない時間は基本的に自由時間で寝てもゲームしてもよい
- ▲県を跨ぐ異動は正直大変
- ▲絶対にミスが許されない重い仕事が多い(特に刑事部)
- ▲転居を伴う異動希望はなかなか通らない(特に管轄外は数年待ちが普通)
- ▲単身赴任をしている職員が一定数いる
- ▲昼休憩が45分(その代わり17:00終業)
- ▲宿直の存在(男性のみ、生活リズムの乱れ)
- ▲法律に興味がない人には不向き
- ▲入庁後も勉強を続ける覚悟がない人には不向き
- ▲書記官に10年近く連続で不合格になった人もいる
- ▲司法書士資格が認められるケースは極めて例外的
裁判所は国家専門職に該当し、あくまで国家公務員であるため定期的に転居を伴う異動があるのは仕方ない。ただし、県内異動が基本で県外異動はそこまで多くない。なお、書記官任官時などに県外に任官されるケースは割とある。他には、出世ルートを歩む場合には、県外異動が多い印象。余談だが、希望をしなければ管轄外への異動は最高裁を除いてゼロに近い。まとめると、異動はあるものの、有休や残業が少ないなどの働きやすさの面でかなりよい印象。最後に、これは意外と知られていないが県庁や市役所などと異なり、選挙の動員や災害時例えば台風などの際の避難所設営などの動員が原則ないのも裁判所の特徴であり、働く側としては魅力に映るはず。
②県庁の実態と働きやすさ
【学生時代】県庁に対するイメージ
- エリートでカッコいいイメージ
- 華やかなイメージ
- なんとなく仕事できる人が集まってるイメージ
- 試験が難しそう
- 漠然とした憧れがあった
【現在】県庁の実態と働きやすさの印象
- 仮に苦手な人がいても異動でリセットできる【県、中核市以上】
- 人間関係は割となんとかなる【県、中核市以上】
- 色々な仕事があって楽しい【県、市、町】
- 仕事の幅が広すぎて、異動=転職のような感覚【県、市、町】
- 政策系の部署は大変だが非常にやりがいがある【県、市、町】
- 当事者対応の相手方が県民ではなく法人・業者・国・市町などが多い【県、政令市】
- 調整力・根回し力・折衝力・企画および政策立案力、この辺りのスキルが求められる【県、政令市】
- 部署によるが県と県内市町村は割と交流する機会が多い(各種研修など)
- 意外と県から市に転職する人はいる(理由は転居を伴う異動と多忙が多い)
- 入庁後、約12年間は基本的に本庁と出先を交互に異動【県、政令市】
- 出世ルートに乗れば基本的に本庁勤務【県、政令市】
- 本庁は忙しいが出先はそこまでという印象【県、政令市】
- 身内や親戚から安定してていいねと褒められる【県、市、町】
- ほぼ確実に毎年昇給していく安心感【県、市、町】
- 締切はあるもののノルマがない安心感【県、市、町】
- 17年間勤務すると行政書士として登録できる【県、市、町】
- ▲結婚や介護などで拠点を変えるなら他自治体を再受験or民間転職しかない【県、市、町】
- ▲転職市場における公務員の市場価値はとにかく低い【県、市、町】
- ▲国と市町の板挟みという立場でしんどい時が多々ある
- ▲入庁後、35歳くらいまでは想像以上に給料が低い【県、市、町】
- ▲係長や補佐あたりが大変(給料と忙しさが割に合わない時期)【県、市、町】
- ▲転居を伴う異動が大変(物件探し、引越し、各種手続き)
- ▲転居を伴う異動による結婚や子育てへの影響(転校、単身赴任)
- ▲出世ルートから外れると一生出先になるケースもある
- ▲部署によるが基本的に有給は理由がないと取りづらい【県、市、町】
- ▲部署によるが時間外申請を出しづらい雰囲気がある【県、市、町】
- ▲日を跨ぐほどの激務の部署がいくつかあったりする【県、市、町】
- ▲数年置きにある異動の都度、部署ガチャがキツい【県、市、町】
- ▲数年置きにある異動の都度、仕事をゼロから覚えるのが地味にキツい【県、市、町】
- ▲鳥インフル発生時、鶏舎の鶏を捕まえて処分するという動員がある県も
- ▲中途はプロパーと比べて出世が難しい傾向もあったりする【県、市、町】
- ▲原則解雇されないため、公務員としてふさわしくない人がまれにいる【県、市、町】
県庁は広域の予算規模の大きなプロジェクトに関わることもあるほか、仕事の種類も本当に多種多様で非常にやりがいがある。なお、出世ルートにのると仕事の責任もより重く、多忙になる傾向。また、転居を伴う異動もあり、居住地の安定はあまりない。明確に県で働きたいという思いや理由がなければ、正直、市の方がよいかも。
③市役所の実態と働きやすさ
【学生時代】市役所に対するイメージ
- とりあえず安定した生活が送れそう
- 転居を伴う異動がないのがよさそう
- 仕事が楽そう
【現在】市役所の実態と働きやすさの印象
- 原則、転居を伴う異動がないため結婚・子育て・持ち家などライフプランが立てやすい【市、町】
- 解雇されない(身分の安定)、毎年昇給かつ賞与が確実にもらえる(経済面の安定)、転居を伴う異動なし(居住地の安定)【市、町】
- 政策系の部署は非常に大変だがやりがいがある【県、市、町】
- 住民課、税務課、保険課など窓口対応が中心の部署は残業が比較的少ない【市、町】
- 今後も住み続けたい街の役所に入庁できた場合、県より転居を伴う異動がない市がよい【市、町】
- 県庁に対してコンプや憧れを持つ人は少ない(県は異動大変だし、むしろ市でよかったという意見も)【市、町】
- 町役場と比べて規模感が大きく職員数も多いため役場よりは人間関係が希薄な傾向
- 元々県庁志望で諦めきれず市から県に転職した同期が複数名いた
- 自治体間の転職は割と普通に受かる【市、町】
- 近隣市町に転職していく人がいる(理由は結婚や地元自治体の再受験が多い)【市、町】
- 17年間勤務すると行政書士として登録できる【県、市、町】
- ▲結婚や介護などで拠点を変えるなら他自治体を再受験or民間転職しかない【県、市、町】
- ▲転職市場における公務員の市場価値はとにかく低い【県、市、町】
- ▲入庁後、35歳くらいまでは想像以上に給料が低い【県、市、町】
- ▲係長や補佐あたりが大変(給料と忙しさが割に合わない時期)【県、市、町】
- ▲福祉の部署は相当ハードで鬱になる職員もいた【市、町】
- ▲政策系の部署はイベント等で土日出勤が多い【市、町】
- ▲台風や災害時は通常業務+災害対応をするため非常にしんどい【市、町】
- ▲いわゆる反社の方の窓口対応に手を焼くことも【市、町】
- ▲議会が近づくと議員さんの圧を感じる【県、市、町】
- ▲議会対応が結構大変(日次、月次業務に加えて議会対応)【県、市、町】
- ▲数年おきにある異動の都度、部署ガチャがキツい【県、市、町】
- ▲数年置きの異動の都度、仕事をゼロから覚えるのが地味にキツイ【県、市、町】
- ▲部署によるが基本的に有給は理由がないと取りづらい【県、市、町】
- ▲部署によるが時間外申請を出しづらい雰囲気がある【県、市、町】
- ▲日を跨ぐほどの激務の部署がいくつかあったりする【県、市、町】
- ▲中途はプロパーと比べて出世が難しい傾向もあったりする【県、市、町】
- ▲原則解雇されないため、公務員としてふさわしくない人がまれにいる【県、市、町】
基本的に転居を伴い異動がない点。新卒時にはあまり意識しなかったが、結婚や子育て、戸建ての家を建てるなどのライフプランを加味すると居住地の安定は想像以上に重要で軽視しない方がよいかも。選挙や災害時の動員に関して、町役場など小規模自治体は全職員が動員されるケースが多いが、市役所の場合、災害時は危機管理課や総務課など一部の該当職員のみが対応するケースもある。市役所規模ではあまりないが、町役場など職員数が少ない自治体だと選挙の都度、台風の都度、毎回動員が割り振られることもある。ある程度の規模の市役所であれば、仮にどうしても人間関係でウマが合わず何らかのトラブルが生じたとしても異動でなんとかなったりするので(あくまで物理的に)、そこまで心配はいらない。ここは県も同様。
④町役場の実態と働きやすさ
【学生時代】町役場に対するイメージ
- とりあえず安定した生活が送れそう
- 転居を伴う異動がないのがよさそう
- 人数が少ないのでやりたい仕事ができそう
- 良くも悪くも人間関係が濃そう
- 地域とのつながりが特に濃そう
【現在】町役場の実態と働きやすさの印象
- 原則、転居を伴う異動がないため結婚・子育て・持ち家などライフプランが立てやすい【市、町】
- 解雇されない(身分の安定)、毎年昇給かつ賞与が確実にもらえる(経済面の安定)、転居を伴う異動なし(居住地の安定)【市、町】
- 職員数が少ないため良くも悪くも目立つ
- 役場内の主要人物と親睦を深め、組織に馴染むことができれば能力に関わらず出世しやすい印象
- 想像通り町民との距離感が非常に近くやりがいを感じる(それゆえに大変なことも多々ある)
- 元々県庁志望で諦め切れず町から県に転職した同期が複数名いた
- 自治体間の転職は割と普通に受かる【市、町】
- 近隣市町に転職していく人がいる(理由は結婚や地元自治体の再受験が多い)【市、町】
- 17年間勤務すると行政書士として登録できる【県、市、町】
- ▲結婚や介護などで拠点を変えるなら他自治体を再受験or民間転職しかない【県、市、町】
- ▲転職市場における公務員の市場価値はとにかく低い【県、市、町】
- ▲入庁後、35歳くらいまでは想像以上に給料が低い【県、市、町】
- ▲係長や補佐あたりが大変(給料と忙しさが割に合わない時期)【県、市、町】
- ▲福祉の部署は相当ハードで鬱になる職員もいた【市、町】
- ▲政策系の部署はイベント等で土日出勤が多い【市、町】
- ▲台風や災害時は通常業務+災害対応をするため非常にしんどい【市、町】
- ▲いわゆる反社の方の窓口対応に手を焼くことも【市、町】
- ▲議会が近づくと議員さんの圧を感じる【県、市、町】
- ▲議会対応が結構大変(日次、月次業務に加えて議会対応)【県、市、町】
- ▲数年おきにある異動の都度、部署ガチャがキツい【県、市、町】
- ▲数年置きの異動の都度、仕事をゼロから覚えるのが地味にキツイ【県、市、町】
- ▲部署によるが基本的に有給は理由がないと取りづらい【県、市、町】
- ▲部署によるが時間外申請を出しづらい雰囲気がある【県、市、町】
- ▲日を跨ぐほどの激務の部署がいくつかあったりする【県、市、町】
- ▲中途はプロパーと比べて出世が難しい傾向もあったりする【県、市、町】
- ▲原則解雇されないため、公務員としてふさわしくない人がまれにいる【県、市、町】
- ▲町民からの監視の目がすごい
- ▲部署によっては激務すぎる場合も(確定申告時期の税務課は地獄の雰囲気)
- ▲田舎すぎると人間関係はより難易度が高くなる印象
- ▲人間関係でミスると逃げ場がなく一生キツイ(仮に異動しても庁舎の階が異なるだけ)
- ▲基本的に田舎の自治体ほど風通しが悪い傾向
- ▲意外とスピード感がない(何をするにも近隣市町と足並みを揃えようとする傾向)
- ▲市役所と比べて1人当たりの仕事量が多く複数業務を兼務する傾向がある
- ▲県や市よりも給料が低いことが多い(地域手当の兼ね合いもある)
町役場はとにかく職員数も少なく県や市役所などと比較しても人間関係が濃い傾向にある。うまく馴染むことができればよいが、敵を作ってしまうと仕事に支障がでる場合もあり、非常に厄介。異動で別の部署や庁舎になればなんとかなるだろうと思っても、そもそも庁舎が一個しかない町役場も多く逃げ場がないことも。町民との距離は非常に近く、目の前の町民からお礼の言葉を直接いただくこともしばしば。時には厳しい意見をいただくこともあり、それに対して真摯に向き合い課題解決策や改善案を考え、より町がよくなるためにはどうすればいいかを考えることに非常にやりがいを感じる。市役所と同様、一筋縄ではいかない課題や難題も多く大変なことも正直多いし、選挙や災害時の動員も決して容易ではないし、部署によると日を跨ぐ場合もあるくらい激務になるときもあるが、全体を通して、魅力のある仕事であることに間違いはない。
裁判所と県庁どっちが働きやすいか?向いている人
結論、幅広いジャンルの仕事に取り組みたいなら県庁がおすすめです。
一方で、働きやすさを重視するなら裁判所がおすすめです。
裁判所と県庁のどちらも転居を伴う異動はあります。
県庁と同様、裁判所も基本的には県内異動ですが、出世次第で管轄内であれば県外異動もあり得る点には注意をしておきたいです。
また、裁判所は書記官になれば同年代の県庁職員よりも年収が大幅に上がるのは大変魅力です。
さらに、有給の取りやすさや定時帰りが多いのも裁判所で、有給が取りづらく残業が比較的多いのは県庁です。
県庁と市役所どっちが働きやすいか?向いている人
結論、どうしても県で働きたいという明確な動機がなければ、転居を伴う異動がない市役所に入庁するのがベストです。
ただし、それは今後もずっと住み続けたいと妥協なく思える自治体であることが前提条件です。
仕事の内容は厳密には違いますが、結局は広域異動があるのをよしとできるかが違う
厳密に言えば、県は国や市町との調整や連絡、取りまとめなど総務的な仕事が多く、市町は現場でプレイヤーとして働くイメージです。
県と市は予算規模も異なる上、該当市のために仕事をするか、広域的な視点で県全体のために仕事をするかという違いもあります。
県庁は本庁であれば都市部にありますが、出先は利便性の悪い田舎の場合も多いです。そこで、定期的に田舎に異動となる可能性があるので、田舎が嫌で利便性のいい都市部で住みたいという方や住み続けたい自治体が決まっているのであれば、県庁ではなくその自治体を受験した方がよいです。
実際に、県に入庁したものの定期的に転居を伴う異動があるのが理由で市役所や町役場に転職する人も一定数います。
明確に県で取り組みたい仕事がなくて、単に県への憧れだけで入ろうとしている方は一度将来のライフプランを今の段階でいいので、想像してみるといいです。
今後も住み続けたい街の役所に入庁できれば、居住地の安定もあるため真の安定を手に入れることができます。
県庁と市役所で迷っている場合は、転居を伴う異動による結婚、子育て、持ち家などへの影響を十分に想定し、自身の理想の将来像をできる限りイメージしておくことがとにかく大事です。
市役所と町役場どっちが働きやすいか?向いている人
結論、自分が住み続けたいと思える場所にある市役所、町役場に入庁すれば後悔しにくいです。
一方で、倍率や入りやすさを優先し、とにかく公務員ならどこでも良いという考えで志望先を選ぶと必ず後悔します。
転職市場で公務員は本当に弱いので、新卒で第一志望に入るために妥協するべきではありません。
迷っているなら、県庁所在地の市役所or地元の市役所か町役場を受験するのがベターの選択肢です。
これまでのあなたの経験則上、人間関係に煩わしさを感じるなら市役所がおすすめ。
一方で、人間関係が濃く住民との距離が密でも抵抗がなくやりがいと捉えることができるなら、町役場もおすすめです。
ぶっちゃけ、どの自治体でも取り組んでいる施策はほとんど同じです。
まとめると、どこに住みたいかを一番に考えて、その土地で定年まで住み続けているイメージができる自治体に入るのがベストです。それならば、市だろうが町だろうが入庁後に大きな後悔をすることはないはずです。
まとめ
ここまで裁判所、県庁、市役所、町役場の実態と働きやすさの違いを解説してきました。
この記事を読んだことで、ある程度実態や各官庁のイメージが理解できたのではないでしょうか。
参考までに、私が実際に公務員として勤務し実態を知った上で「新卒時」と「もし、今新卒だとしたら」どこに入庁したいかの心境の変化をお伝えしておきます。
【新卒時の志望順】
- 県庁
- 市役所
- 町役場
- (番外:裁判所)
【もし、今が新卒だとしたら】
- 裁判所・市役所(都市部に限る)
- 町役場
- 県庁
上記順位の理由について、転居を伴う異動がある点を考慮しても裁判所の働きやすさが大変魅力的なので、裁判所が1位です。実際、役所で勤務した際、有給が取りづらく激務の部署も経験したので裁判所の働きやすさに惹かれます。あとは、行政機関と異なり裁判所だと選挙や災害対応がないのも働く側としては働きやすいポイントの一つです。
次に、転居を伴う異動の心配がなく人間関係が役場よりは希薄な傾向があり、給料面でも役場よりは高い点と個人的に田舎よりも都市部を生活基盤としたいとの考えから市役所(ただし、県庁所在地や都市部に限る)を同率1位にしました。
新卒時点で裁判所が公務員ということすら知らなかったレベルですが、今となっては本当に魅力的な官庁だと本気でそう思います。
明確にやりたいことが決まっていればそれが実現できる、あるいは実現できそうな官庁を志望するのが一番だし、理想です。
そのために、筆記対策と並行して徹底的に自己分析および自治体分析をして、将来を見据えて慎重に進路選択をすることが何より重要だということを伝えたいです。
とは言っても、現実的に「正直、何がやりたいか、とりあえずよくわからんから消去法で安定してそうな公務員を選択しておこう…。」という方が多いことも事実です。
実際、自治体のことをよく知ろうと思って、インターンや説明会に参加して職員の方の説明を聞いたり質問をしても、そこでは大人の事情でどうしても伝えることのできない本音の部分もあったりして、(でも、受験生はその本音を知りたい)どうしても入庁してみないとわからないことの方が多いです。
それでも、できる限り入庁前と入庁後のミスマッチをなくすために、事前にできる範囲でできる限りの努力を尽くして志望先を選択する姿勢は重要だということも伝えておきます。
【お知らせ】面接完全攻略テキストについて
面接で何を話せばいいか、これを読めば完全に理解できます。
小手先のテクニックではなく合格に必要な思考を学べるテキストです。
予備校の面接対策では、ほとんどの講師が公務員経験がないため実務的な視点は持ち合わせておらず、想像でしか語ることができず適切なアドバイスとはいい難いです。
面接官としても、テンプレ化された予備校で講師から吹き込まれた言い回しや受け答えに飽き飽きしています。
実務を理解し、それを回答に盛り込むこと、つまり思考を叩き込むことが面接で評価を得る方法です。
私のテキストでは、この思考を徹底的に叩き込みます。
このテキストを読めば、予備校は不要です。
回答を覚えるのではなく本質である思考そのものを学ぶことでいかなる想定外の質問に対しても面接官が求める方向性の回答ができるようになります。
これこそが本テキストの最大の魅力であり、使用するメリットです。
テキストの詳細は以下のリンク先で解説していますので、志望先に合わせてご自身の目でチェックしておいてください。
面接試験の合格に必要な「知識」と「思考」を身につけて、単なる合格ではなく上位合格を掴み取りましょう。


