市役所の面接で合格率を確実に上げる方法【元公務員が解説】
本記事では、市役所や町役場の面接において合格率を上げるための方法をお伝えします。
【結論】定住意思を伝えることで合格率は上がる
時間のない公務員受験生のために、結論から先にお伝えします。
「面接において、合格後、定住意思があることを伝える」
これこそが市役所や町役場の面接において高評価を得る方法です。
実は、定住意思をしっかりと伝えるだけで面接官からの印象はかなり良くなります。
- なぜ、定住意思を伝えると合格率が上がるのか?
- いつ、定住意思を伝えるべきなのか?
上記2点をこれから解説していきます。
定住意思を伝えることで合格率が上がる理由
【理由①】1人採用する=1人移住者増だから
現在、全国の自治体で移住促進に力を入れていない市町はありません。
あなたが志望する市町の重点課題や、総合計画を一度ご覧になってみてください。
そこには小子高齢化に伴う人口減少問題の解決策として、移住促進政策がほぼ確実に組み込まれています。
しかし、現実問題として、移住促進事業がうまくいっている自治体はほんの一握りに過ぎません。
なぜなら、全国の自治体が揃って移住促進に取り組んでいますが、特筆した減税措置や、子育て支援が充実しているなど、よほどの理由がない限りは、どこの自治体も同じような割合で移住者数は推移しています。
結局は知名度が高かったり、都会のベッドタウン的な好立地の自治体に移住者が集まる傾向にあります。
また、昨今では新型コロナウィルスの影響もあり、移住促進という名の政策はほぼ形骸化しています。
このような状況で移住者を増やすのは簡単ではありません。
そこで、例えば、市外に住民票がある受験者がいてその受験者が合格後、定住してくれたとしたら移住者が一人増えることになります。
採用=移住者が増えることにもつながるわけです。
合格後、「定住します」と言っているAさんと合格後、「住民票は他市のまま通勤します」と言っているBさんがいたとして、その両者の点数は僅差だとします。市役所の人事はどちらをとりたいと思うでしょうか?
市区町村の人事担当の立場としては、採用することで移住の促進にも繋がる受験者を選ぶと思います。
特にコロナ禍で移住政策が形骸化している今だからこそ、面接において定住意思を伝えられると市区町村の人事としては採用したいと思わざるを得ないです。
【理由②】地方公務員特有の理由から
地方公務員は土日祝日が休みの職場です。
ただ、部署によっては土日祝日であっても、ボランティアやイベントがあれば動員がかかります。
もちろん代休や給料はでます。
また、地方公務員は台風や大雨、地震などにおける自然災害時や、渦中のコロナウィルスに関することなど、いわゆる緊急時にはその都度、待機および出動動員がかかります。
もちろん働いた分のお金は手当として支給されます。
ほかには、国政選挙や県議選、市長選など選挙の際にも朝から晩まで動員があります。
私も台風時には避難所の設営をしたり、めちゃくちゃ重い土嚢を必死で運んだりしていました。
深夜に大雨警報が出た時点で動員があり、明け方まで避難所で避難者の対応をし、寝る暇もなくそのまま仕事に行くなんてこともありました。
以上のように、何かと動員が多い地方公務員ですが、職場の近くに住んでいる職員は悪い言い方をすると使い勝手が良いのです。
つまり、災害時の動員やイベントなどの動員でも近場に住んでいる職員が優先的に呼び出しされることが多かったりします。
要は、悪い言い方をすると使い勝手の良い職員であり、良いように言うといつでも柔軟に対応できる職員なんですよね。
逆に、面接時に、「合格後も、市外に住みつつ電車で通勤する予定です」などと伝えるとしましょう。
台風などの呼び出し時に、電車は止まっていることが多いです。
つまり、普段電車で通勤している職員に対して、災害時にだけ「車で出動しろ」なんて命令は現実的にはできませんし、もしも何か事故などがあったときに困るので招集をかけにくいわけです。
こんな感じで扱いづらい職員なわけです。
以上のような裏事情からも、定住意思をしっかり伝えることは有効的です。
こんなこと、予備校ではなかなか教えてくれませんし、そもそも実際に役所における勤務経験のある実務や実態を知っている人でなければ知らないことです。
小規模自治体であればあるほど定住意思を伝える効果が絶大
定住意思があることを伝えるだけで合格の可能性がグッと上がるのは、特に規模の小さい自治体において顕著です。
小さい自治体であればあるほど、定住意思をきちんと伝えることで最終合格の可能性は極めて高くなります。
その理由としては、小さい自治体ほど人材確保に手を焼いており、なおかつ、そもそもの職員数が少ないことから動員時の人員確保にも必死だからです。
あとは、先ほどもお伝えしたように、小規模自治体ほど移住政策に苦労しているケースが多いためです。
定住が出願要件になっているケースも増えてきている
最近、合格後に定住することを出願要件としている自治体が徐々に増えてきています。
特に、零細自治体で増えてきています。UターンやIターンに狙いを定めた採用スタイルで、ついでに移住促進にもなるという仕組みです。
少しでも、定住してもいいなと思う気持ちがあるのであれば、面接時に、合格後は定住するつもりですといいましょう。合格可能性を引き上げましょう。
実際に、合格した自治体に住むつもりであったが、一人暮らしの条件で物件を探しても家族向けの賃貸しかなく、金銭的に厳しい場合や、物件を探しても悪条件のものしかない場合や、結局は隣町に住み、隣町から通勤する羽目に、なんてことはあり得ます。
私自身、面接のときには、実際に定住するつもりでしたが、採用が決まったあと、一人用のアパートを探していたのですが、ファミリー向けの住宅しかなくて、結局隣町から電車で通勤していました。
ですので、合格後の定住が出願の絶対条件になっていないのであれば、合格後、少しでも定住する気があれば、「合格後は定住し、貴市町の職員として尽力します!」としっかり面接官に伝えましょう。
面接において定住意思を伝えるタイミングはいつ?
定住意思を伝えるチャンスは面接のなかで最大2回あります。
1回目は、面接の序盤において、志望動機を伝える場面です。
志望動機の最後の方に『合格後は、〇〇市に定住し、〇〇市の職員として尽力していきたいと考えています。』などと伝えると良いです。
2回目は、面接の最後に、面接官から『なにか言い残したことや、最後に言っておきたいことはありませんか?』という質問を受けた時です。
ただし、この質問が来なければ、伝えることができないので出来るだけ志望動機を伝える際に、定住意思があることを伝えるべきです。
【重要】特別区・県庁・市役所が求める人材とは?
地方公務員の面接を突破するために、絶対に押さえておいてほしい、大事なスタンス(姿勢)について解説します。
かなり重要な話をするので、確実に頭に入れておいてください。
重要なのは、以下のスタンス(姿勢)です。
- 入庁後、配属を希望する部署とやりたい仕事を一つ、深掘り質問に備えてもう一つ用意しておく。
- ただし、それを全面に押しすぎることはよくないことを肝に銘じておく。
面接に臨むにあたって、上記の姿勢を事前に理解しておくことが非常に大切です。
特に学生時代に様々な活動を頑張ってこられた方に多いのですが、地方公務員においては、やりたいことを全面に押した面接は一歩間違えるとマイナス評価につながるということを理解しておきましょう。
例えば、移住政策に特に力を入れている自治体があるとします。
そこの自治体をあなたが受験しているとして、「私は、貴市が取り組んでいる〇〇の活動をするために貴市を志望しました。」と伝えたとしましょう。
ここで必ず面接官から、次のようなツッコミが入ります。
- 移住政策に関われる課に配属されないこともあるがそれは大丈夫か?
- 公務員の仕事は移住政策に関わることばかりではないよ?
といった具合にです。
必ずしも、やりたいことがある=評価されるではないことを念頭に置いておきましょう。
やりたいことが明確で入庁後あれがしたい、これがしたいという思いがあることは素晴らしいことですし、あってしかるべきです。
ただし、公務員という仕事柄、常に希望する部署に配属されるわけではありません。
一つのやりたいことを全面に押すのではなく、やりたいことはあるのは当然で「やりたいことはあるが、自分はオールマイティーに柔軟になんでもやります。」というのが基本姿勢です。
この基本姿勢は忘れないように確実に押さえておきましょう。
「この部署で〇〇をしたい」「こういう仕事をしたいから入庁したい!!」などとアピールするよりも、「◎◎に興味はあるが、なんでも柔軟にこなせるバイタリティがあります」とアピールする方が間違いなく評価されます。
面接の際に、「入庁後にやりたいことはありますか?」とか、「やりたいことや興味のある部署はあるか?」そのあとに、「希望する部署に配属されない場合もあるが大丈夫か?」などと聞かれるのが鉄板です。
その時に、「大学時代にまちづくりについて学んだので、将来的には観光振興に携わってみたいという気持ちはあります。
(希望する部署に配属されなくても)むしろ、様々な部署での経験を積むことで、見識が広がり、将来的に自分が希望する部署に配属されたときに、それまでの経験を生かせることができると思うので問題ありません。」
などと答えることができると「おお、この受験生、話分かってんなぁ。」と面接官を納得させることができます。
本記事のまとめ
これまでの内容をまとめると、
- 定住意思が明確である受験生は合格しやすい→定住意思を伝える
- やりたいことを伝える+αバイタリティがあることを伝える
こんな感じです。
本記事では、実際に予備校などでは教えてくれない元自治体職員だからこそわかる内容を盛り込みました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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