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裁判所職員

裁判所事務官は仕事内容がきつい?それともホワイト?給料・年収・転勤・残業事情を解説

 

結論から先に言います。

 

裁判所は、めちゃくちゃホワイトで自信を持っておすすめのできる働きやすい職場です。

 

一般的に、県庁や市役所などの地方公務員やその他国家公務員と比べても、裁判所は、比較的残業も少なく、そして、有休消化率も80%を超えるなどホワイトです。

 

本記事では、受験生が知りたいであろう色々な疑問について、伝えられる範囲で徹底的に詳細をお伝えしていきます。

 

裁判所事務官のみを経験された方の話よりも、地方公務員と裁判所の2つの職場を経験している人の方が、それぞれを比較してより詳細まで、良し悪しを語れます。

 

 

記事の本題に入る前に…

 

裁判所事務官を受験する方におすすめの公務員予備校は、以下の2校です。

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ばびくん
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それでは、早速本題に入っていきましょう!

 

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【結論】裁判所事務官は超絶ホワイトなのでおすすめ

冒頭にも述べましたが、裁判所事務官はとてもホワイトな職場です。

 

もちろん、新卒で裁判所に入庁し、その後、裁判所でしか勤務をされたことのない方にとっては、比較対象がないため、それなりに大変な職場だと感じているかもしれません。

 

しかし、県庁や市役所の地方公務員として、働いていた身からすれば、裁判所は残業が少なく基本的には定時帰りであることや、職場として有給がとりやすい風潮があること、選挙や災害時の動員がないことを考えると、ホワイトだと感じる方が多いです。

 

実際に、県庁や市役所から裁判所に転職した方の多くが、「裁判所は本当に働きやすい職場。前職の県庁・市役所よりも働きやすい!」と言います。

 

つまり、公務員のなかでも、トップレベルで裁判所職員はホワイトです。

 

ばびくん
ばびくん
これから、裁判所事務官がホワイトである理由について、個別に解説していきます。

 

裁判所事務官の仕事とは?

まずは、裁判所事務官の仕事の大枠について、説明していきます。

 

裁判所の組織は、大きく分けて、裁判部門である事件部と司法行政部門である事務局に分かれます。

 

事件部とは、主に刑事部民事部に分かれており、裁判所書記官のもとに裁判所事務官がつき、裁判事務を担当します。

 

事務局とは、総務課人事課会計課などに分かれ、主に裁判所内部における事務が仕事内容です。

 

裁判所書記官とは?

裁判所書記官とは(仕事内容・事務官との違い)

裁判所書記官とは、事務局ではなく、事件部に配属される法律の専門職のことです。

 

ちなみに、事務局に書記官は存在しません

 

裁判所書記官の仕事は、裁判所法60条により、固有の権限として法定されています。

 

具体的には、法廷での立ち合い、裁判期日の日程調整、裁判所利用者への手続き案内、調書の作成、執行文の付与などが書記官の主な仕事です。

 

裁判所書記官になる方法

はじめは、誰もが事務官で登用されます。

 

それでは、書記官になるにはどうすればいいのでしょうか。

 

裁判所事務官が書記官になるには、入所試験(CE)と任官試験(CA)のいずれかの試験に合格する必要があります。

試験名 受験資格 筆記試験 人物試験 研修期間
入所試験 1部生(法学部) 憲・民・刑・刑訴or民訴 面接 1年間
入所試験 2部生(非法学部) 憲・民・刑 面接 2年間
入官試験 在職年数5年 憲・民・刑・刑訴or民訴 面接 3ヶ月間

 

近年は、難化しているという噂があります。

 

しかし、それは少し間違っていて、書記官の退職者が多い年ほど、新たな書記官の合格者が増える傾向にあります。

 

なぜなら、書記官の配置人数は定められているためです。

 

そのため、新たに書記官になる人を合格させなければならないという内部の事情があります。

 

ばびくん
ばびくん
近年は、大量退職期なので、比較的合格しやすいとも言われています。

 

▼裁判所事務官の仕事について、より詳しく知りたいという方におすすめの本

 

裁判所の待遇面(給料・年収・手当)について

初任給について

東京都特別区内に勤務する場合の初任給(*令和4年4月13日時点)

  • 総合職(院卒区分)255,600円
  • 総合職(大卒区分)224,040円
  • 一般職(大卒区分)218,640円
  • 一般職(高卒区分)180,720円

基本的に多くの地方自治体よりも、初任給は高く設定されています。

 

このように、給料だけでいうと、【国家公務員>地方公務員】のケースが多いです。

 

しかし、ここに時間外手当や地域手当などの諸手当が含まれるので、一概に地方公務員よりも、国家公務員の方が年収が高いとは言い切れません。

 

ばびくん
ばびくん
私(大卒)が町役場に入庁した時の初任給が180,000円でした。裁判所の高卒の初任給とほぼ同じですね。

 

年収と給料について

 

 

※上記は実際の源泉徴収票に基づき、端数を除して、記載しています。

 

年収というのは、時間外手当も含まれているので、時間外の多い部署であれば年収が高くなる傾向があります。

 

また、裁判所書記官として、働いているかどうかでも大きく給料が変わってきます。

 

例えば、書記官資格を持っている職員が事務局に異動になった場合、書記官の手当は付与されません。

 

そのため、上記の年齢になったら同じ金額がもらえるというわけではないので、あくまで参考程度に確認いただけたらと思います。

 

また、一般的な公務員であれば年功序列が当たり前ですが、裁判所では、書記官試験を受けるかどうかは自分で決めることができます。

 

そのため、ある程度出世のタイミングを自分で決められるのはよいですね。

 

若いうちから、早く出世してバリバリ稼ぎたいという方は、早めに書記官に合格すればそれを実現することができます。

 

ばびくん
ばびくん
試験は公平なので、若くして書記官として活躍している職員さんもいます!

 

諸手当と休暇等について

こちらは、ごく一般的な公務員と同様の福利厚生があります。

 

 

 

ばびくん
ばびくん
地方公務員やその他国家公務員と比較しても、そこまで大きな差はありません。

 

裁判所がホワイトである理由

ここまで、裁判所事務官と書記官のことについて、全体像がわかるように解説してきました。

 

次は、裁判所がホワイトな職場である理由について、元町役場職員だからこそわかる視点も織り込みながら、解説をしていきます。

 

【1】有給休暇が取得しやすい(有給消化率83.4%)

出典:https://www.courts.go.jpより画像引用

 

裁判所職員における有給取得率の高さは、はっきり言って異常です。

 

有給休暇は1年間で20日付与されるのですが、職員の取得率が平均して80%ということは20日のうち、多くの職員が年間16日は消化しているということです。

 

私が、町役場に勤めていた際には、有給休暇は多くても年に3〜4日消化できればいいところでしたし、そもそも、1日も使わない人もザラにいました。

 

とにかく、職場として有給消化を推奨する雰囲気がなければ、有給消化は進みません。

 

しかし、多くの公務員の職場では、いまだに有給休暇が十分に消化できる環境ではありません。

 

一方、裁判所では、職場全体として有給を取りやすい休みやすい環境が整備されています。

 

ばびくん
ばびくん
正直、民間企業も含めて、ここまで有給休暇が消化できる職場はかなり珍しいです。

 

【2】有給休暇が連続して取りやすい(連続5日でも)

有給休暇の消化率が高いことはすでにお伝えしましたが、それに加えて、連続しての有給休暇を取りやすいのも、裁判所の特徴です。

 

もちろん自身の仕事に目処をつけ、他の係員の人と調整するなど、常識の範囲内でのマナーは必要ですが、10連休で夏季休暇を取得し、旅行に行くなんてことも可能です。

 

一般的にホワイトなイメージがある公務員といえども、連続して有給休暇を取得するのは仕事量的にも、職場の空気感的にもかなり難しいです。

 

しかし、裁判所は、有給休暇の消化を推奨している立場であり、連続しての取得にも比較的寛容です。

 

ただし、部署によっては、少人数で連続しての休暇が難しかったり、気難しい上司がいて、なんとなく休みが取りづらいといった場合もあるかもしれません。

 

とはいえ、基本的に職場全体の雰囲気としては、有給休暇はかなり取得しやすいです。

 

ばびくん
ばびくん
新卒職員でも気にせず、ガンガンに有給消化できますよ!

 

【3】時間外労働・残業が少ない

これも部署に依存する話ではありますが、裁判所は全体として時間外労働が少ないです。

 

定時で帰る職員もかなり多く、月に100時間といった法外な長時間の残業をする職員はごく稀です。

 

一方で、県庁や市役所であれば、一部の部署では月に100時間を超える残業が普通の部署もありますし、定時で帰る職員は少ないです。

 

ばびくん
ばびくん
私が教育委員会に配属されたときは、激務すぎて月に最低50時間くらいは残業せざるを得ない状況でした。

 

【4】台風や選挙、イベント時の動員がないこと

これは完全に地方公務員を経験した人にしかわからないのですが、裁判所には、台風や地震などの自然災害時や、国政選挙や地方選挙等の際の動員がありません。

 

この点が、やはりホワイトです。

 

地方公務員の場合だと、以下のような動員があります。

 

 

こんな感じで、県庁や市役所・町役場職員は、割と頻繁に、動員があります。

 

特に、鳥インフルエンザの殺処分は過酷そのもので、鶏舎のなかの鳥を捕まえて、毒ガスの中に放り込む作業があり、正直トラウマになります。

 

他には、台風の際の土嚢&避難所設営に関しても、深夜だろうと警報が出た時点で職場に向かう必要があったので、毎年6月〜9月頃は精神的にもきつかったです。

 

土日だろうと必ず動員はあるので、夏場の時期には、旅行の予定等は絶対に立てれませんでした。

 

動員の実態なんて、採用試験の際には全く意識しなかったのですが、実際に働いてみると、地方公務員の動員はかなりしんどかったです。

 

ばびくん
ばびくん
裁判所であれば、以上のような動員の心配はありません!

 

【ブラック?】裁判所で働く上できつい仕事内容や待遇

【1】転勤や異動について

一般的に書記官になれば、県を越えての異動があり得ます。

 

ただし、事務官のままであれば、県内での市町村を越えての異動はあっても、県を越えての異動は滅多にないです。

 

基本的に同管内であっても、県外の異動となる際には、人事もある程度調整してくれたりします。

 

また、高松高等裁判所管内から大阪高等裁判所管内など、他管轄への異動は基本的には無くて、希望を出したとしてもほぼ無理です。

 

これには、同管内での異動であれば人事も調整しやすいのですが、管外となると両方の人事との調整が必要になり、大変なのでなかなか実現しないという事情があります。

 

ただし、例えば管轄内での異動は割と頻繁にありますし、同管轄内での異動希望であれば時期を待てば叶えてくれる場合が多いです。

 

採用試験において、人事から「希望している管轄では、採用漏れになるが、他管轄であれば採用できるよ」といわれるパターンがあります。

 

この場合、安易に「同じ裁判所内だし、いずれ異動で第一志望だったエリアに異動できるだろう」と考える受験生がいます。

 

しかし、実際に管轄を越えての異動はほとんど事例がありませんので注意してください。

 

いずれにしても、異動は国家公務員の宿命です。

 

絶対に決まった場所に定住したいという方は、よほどのことがない限り県を越えての異動がない地方公務員(特に市役所や町役場)をおすすめします。

 

【2】当直(日直・宿直)について

裁判所には、独特の制度として、日直宿直があります。

  • 日直は、裁判所の閉庁時の8:00〜17:00まで
  • 宿直は、平日の17:00〜翌日8:30まで

主な業務内容としては、検察庁からの勾留請求、警察からの令状請求があります。

 

当直手当は、一律7,400円です。

 

事務官と書記官のいずれであっても同額の7,400円です。

 

なお、平日も土日も同額です。

 

当直に割り当てられる頻度ですが、宿直に関しては月に2回以上の割り当てはありません。

 

また、土日も用事があるときは別の職員と入れ替えなど調整はしてくれます。

 

宿直は、男性職員のみが配置されます。

 

なお、土日の日直は女性職員も配置されます。

 

当直中は、特に仕事がない時は、基本的には自由に何をしてもOKです。

 

寝ていても、スマホを触っていてもOKなのですが、拘束時間が長いのでそれが苦に感じる職員もいます。

 

一方で、仕事が来なければ宿直はずっと寝て終わりです。

 

【まとめ】志望先に迷ったら裁判所も選択肢にしよう!

ここまで、裁判所事務官の待遇面や職場環境について、お話してきました。

 

いかがでしたでしょうか。

 

裁判所職員試験は、公務員試験の中ではかなりマイナーな存在で、そもそも裁判所が公務員だったということすら知らない公務員受験生の方も多いのが現実です。

 

しかし、実際の職場環境としては、とても働きやすく、私個人の率直な意見としては県庁や市役所よりもおすすめしたい職場です。

 

ぜひ、この記事をきっかけに裁判所事務官を一つの選択肢として、併願先にでも入れていただけたら幸いです!

 

ただし、裁判所事務官は採用数が少ない上、筆記試験自体の難易度もそこそこ高いことから、しっかり時間をかけて対策しておく必要があります。

 

そこで、裁判所を専願で受験する方はもちろん、併願で受験する方も予備校を利用することをおすすめします。

 

【受験生必見】裁判所対策におすすめの公務員予備校

【1】裁判所を専願する方におすすめは「伊藤塾」

裁判所を専願で受験するなら、伊藤塾の「裁判所事務官一般職コース」がおすすめです。

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ばびくん
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裁判所事務官におすすめの公務員予備校に関しては、上記の記事で詳しく解説しています。

 

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これまで、私自身が実際に裁判所職員の面接試験を受験した経験、また、100名を超える面接指導を行なった経験から、裁判所の面接試験を突破するためのノウハウは完全に理解しております。

 

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【1】「裁判所・面接対策テキスト」について

 

面接対策テキストの概要は、次のとおりです。

 

 

 

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さらに、裁判所が求める人材を理解したうえで、合格レベルの面接カードの書き方、合格のために想定しておくべき質問などを事前に対策できます。

 

本テキストは、小手先のテクニックではなく、裁判所に合格するために必要なものは何かを理解し、その上で、できる限り短い時間で、合格を掴み取っていただくことを目指したテキストです。

 

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ばびくん
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2023年度は、独学で上記テキストのみを利用した方の8割の方A判定をもらい、最終合格した実績があります。

 

【2】ES添削サービスについて

ちなみに、面接カードの添削も行っております(有料)ので希望があれば、こちらをお読みになり、ご連絡ください

 

ばびくん
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実際に裁判所に合格した経験を生かした受験指導をしております!

 

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