【裁判所】名簿下位合格者の採用漏れの現実と専願の危険性
- 裁判所における名簿順位の重要性
- 名簿下位合格者の厳しい現実
- 裁判所を専願することの危険性
- 名簿順位を上げる方法
- 名簿順位を下げる要因としてのAI
あなたが裁判所志望なら名簿順位下位で合格した場合の現実やメンタル的なキツさについては、必ず事前に知っておくべきです。
この記事を読めば、危機感が芽生えケツに火がつき、筆記対策にも面接対策にも力が入るでしょう。
本題に入る前に…
記事の信憑性を理解していただくために、筆者の経歴について少しだけ触れておきます。
私は現在、元公務員の経験を生かし、裁判所と自治体に完全特化した受験指導を行なっています。
以下、簡単なプロフィールです。
裁判所の採用の流れ
⑴最終合格発表日
最終合格者は、各高等裁判所の管轄区域ごとに作成する採用候補者名簿に高得点順に記載されます。(※なお、名簿の有効期間は1年間)
⑵最終合格発表以降
随時、各高等裁判所から勤務希望地に関する照会がきます。(※事前に提出済みの勤務希望地等調査票や面接本番での勤務地に関する受け答えを踏まえて照会時点の意向確認)
⑶⑵の照会に対する回答以降
各裁判所から採用諾否の意向照会がきます。(※この時点でほぼ実質的には内定確約)
⑷意向照会以降
各裁判所にて採用面接をします。(※面接という名前だが、ここで不合格になることはほぼ確実にない。面談的な意図が強く人事が配属部署を決める際の参考にしていると思われる)
受講生の方から「採用面接で不合格になることはあるのか?」とよく質問をいただくのですが、不合格になるケースはほぼ確実にありませんので、安心してください。
ただ最終合格するだけではダメな理由
⑴名簿順位が下位だと採用漏れになるリスク
- 原則として名簿順位が1位の者から順番に照会があるため、下位であればあるほど照会が遅くなり、最悪の場合採用漏れになるリスクもある。
- 実際に、名簿下位だと卒業する直前の2、3月まで待って、やっと順位が回ってくるケースもある。
- 繰り返しになるが、最悪待っていても名簿順位が回ってこない可能性もある。
⑵意向照会が遅く不安や悩みによるストレス
- 周囲がとっくに就職先が決まっているのに進路が決まらないストレス
- 意向照会を待ち続ける不安とストレス
⑶併願先の内定辞退or意向照会を待ち続けるか
- 他の併願先との兼ね合いで内定辞退をするか、ギリギリまで待つかの2択を迫られるストレス
- 春からの住む場所が確定しない間は、賃貸を借りるなどの新生活の準備ができない
ちなみに、地元の市役所に入庁するつもりだったが、3月31日に照会がきて急いで市役所に辞退の連絡とお詫びを入れ、翌日から裁判所に入庁するというケースも例外的ではありますが、過去実際にありました。
これまでの指導経験則上、上位15%に入れば割と早い段階で「意向照会」が来ます。
ここで「承諾」さえすれば、実質的には裁判所への入庁は確定なので安心して卒業まで遊んだり、卒業旅行に行ったり、おだやかに過ごせます。
採用難易度を踏まえるとリスク回避としての併願は必要
既卒や社会人の方ですでに民間企業や公務員として働いている場合を除いて、新卒で裁判所専願はリスクが大きすぎます。
「裁判所が本命だけど、就職浪人をするくらいなら他の公務員でいい」と思えるなら絶対に他に公務員を併願して就職先選択肢を確保した状態で照会を待つべきです。
公務員として働きながら、数年後、裁判所を再受験して合格した方が私の受講生で何人もいます。
裁判所が第一志望の場合、「絶対に裁判所しか嫌」という気持ちも理解できますが、新卒カードを無駄にせず、まずは県庁や地元の市役所などに併願先の確保はしておきましょう。
名簿順位を上げるためにやるべきこと
- できるだけ筆記試験で点数を積み上げておく
- 面接カードと勤務希望地等調査票を絶対に墓穴を掘らない内容に仕上げておく
- 裁判所が求める人材像と上位合格者の特徴を理解し、それを踏まえた回答ができるように思考をアプデする
名簿順位を上げるためにやるべきことは、至ってシンプルです。
しかし、多くの受験生は②と③が不十分です。
名簿順位を下げる要因になりかねないAI
面接カードや受け答えの内容をAIを活用して作成している方は多いでしょう。
ただ、記載すべき内容や受け答えが全くわからず「正解」を求めてAIを活用する際には、相当の注意が必要です。
一方で、軸となる内容ではなく、あくまでも「表現方法や言い回しを修正」するために活用しているのであれば問題ありません。
実際、文章が苦手な方であれば、AIが修正した文章の方が格段に読みやすくなっているはずです。
私自身、現にAIに関してはいくつかのサービスを月額課金をして仕事に取り入れています。
ただ、そこで痛感しているのは、あくまでもAIは【自分が理解している内容や知っている内容を効率化する際に力を発揮する】という点です。
例えば、私はプログラミングに関する知識はゼロなのですが、AIを活用してアプリなどのサービスを構築しても、それがシステム言語的に正しく運用できているのか、セキュリティの脆弱性は大丈夫なのか、など判断する前提知識がないため、結局、実用には至らないということです。
一方で、私がAIに「裁判所の志望動機はどう記載するべきか?」と聞いた返答が裁判所で評価されるものかどうかは判断ができるので、「確かに、その角度からの回答パターンもありかも。」「いや、これは墓穴掘るわ。」などのように判断できるので、実用可能です。
これを受験生の面接カード作成や受け答えの作成の場合に置き換えてみると、わかりやすいです。
例えば、あなたが予備校代わりにAIを活用している場合には注意が必要です。多くの受験生は、正解を求めてAIに頼っているのが実態でしょう。
そこで、出された記載内容や回答がブラッシュアップされたとしても、それが本当に裁判所が求める人材像にマッチしているのか、墓穴を掘らない内容になっているのかは、甚だ疑問が残ります。
実際、講師としてES添削をしていると、AIが作成した文章を提出してくる受験生が多いです。
当初よりも、AIの性能が上がっているので以前よりは完成度が高いですが、どうしても墓穴を掘る要素を排除しきれていません。
現時点でAI自体が裁判所に上位合格する思考を理解していません。
体感、70%までは十分AIで作成できます。
ただ、それを99%まで引き上げて墓穴を掘らない内容に仕上げるのは、今はどんなプロンプトを出しても、どんなに壁打ちを繰り返しても、不可能だと思います。
人生をかけた大一番です。上記を踏まえて、AIの活用法は考えた方がよいです。
誰もがAIを取り入れるべきです。
ただ、活用の仕方は記載する軸となる内容の判断を委ねるのではなく、あくまでも構成、言い回し、表現、などに留めておくのがよいです。
裁判所に合格するのが難しい本当の理由とは?
⑴採用試験制度の仕組み
まずは先ほど解説してきたように、そもそも採用人数が少ないうえ、最終合格しても名簿順位が上位でなければ採用漏れになる可能性があることが理由です。
裁判所は筆記試験の難易度も高く、さらには、面接試験を突破するハードルも高いです。
そのため、最終合格するのも正直、簡単ではありません。
しかし、やっとの思いで最終合格をしても、名簿順位が下位だと採用漏れになるリスクがあるので本当に過酷で厳しい採用試験だといえます。
⑵裁判所は自治体と評価基準が全く異なるため
次に、裁判所は自治体と評価基準がかなり異なるためです。
つまり、裁判所は独特で、裁判所に完全特化した面接をしなければどんなに面接がうまくても評価されにくいためです。
裁判所に合格するためには、同じ質問でも、自治体と切り分けて裁判所向けの回答をするべきです。
県庁や市役所で上位合格できる人も、裁判所だと下位合格あるいは不合格というケースは本当に多いです。
最後に
裁判所は裁判所に完全特化した面接対策をしなければ、上位合格は難しいです。いわゆる、県庁や市役所などの一般的な面接対策が通用しません。
なぜなら、求める人材像が180度異なるためです。
裁判所は非常に特殊であるゆえ、完全特化した面接対策ができる予備校講師も限られており、予備校を活用していても対策が十分ではないケースも多々あります。
例年、独学の方だけでなく大手予備校を利用している方にも活用頂いている下記の教材を読めば、あなたも方向性を見失うことなく【現実的に】上位合格を目指せます。
裁判所に完全特化した対策は、予備校に入らなくても下記のnoteで全部学べます。
名簿順位の話でケツに火がついた人は、noteを活用してA判定を本気で目指しませんか?
下記noteを活用するのであれば、筆記試験が終わるまでは筆記対策と並行して1日10分寝る前にnoteを読むだけでいいです。
当然ながら、noteを読めば筆記試験終了後から面接対策を始めても間に合うように工夫してます。
ただ、少しでも余裕がある方は、できるだけ早く面接対策に着手してください。
とはいえ、正しい方法で学ばなければ早く始める意味はないので、一度下記のテキストの無料部分をご覧になって判断していただければと思います。
あなたも名簿順位上位15%以内を目指し、裁判所の合格を掴み取りましょう。


