これから公務員を目指すそうとしている方で、上記のような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
公務員試験に関する情報は溢れており、一体どれが本当なのか、真偽はいかがなものか、不安になりますよね。
今回は、これから公務員試験に挑戦する受験生に向けて、公務員試験の勉強の開始時期や、開始が遅れてしまった場合の対処法について解説していきます。
不安を払拭できるはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
- 公務員試験の勉強はいつから始めるべきか
- 公務員試験の合格に必要な目安の時間
- 勉強開始が遅れた受験生がやるべきこと
- おすすめの公務員予備校
公務員試験の勉強を始める時期はいつから?
- 多くの受験生は大学3回生の春休み頃(約1年間前から)開始
- 3ヶ月〜半年間あれば合格は可能
大学3回生の春休みから試験勉強を開始する受験生が多いです。
これは、あくまで勉強を開始する時期の話であって、多くの受験生が本気で勉強を始めるのは、もっと先で年を明けてからの場合が多いです。
そのため、一般的に多くの方が目標とする国家一般職や地方上級などの試験が6月にあることを踏まえると、だいたいその半年間前からは本気で取り組んでいる人が多数派です。
ここで、知っておいていただきたいのは「とにかく早く始めれば良いと言うわけではない」ということです。
重要なのは、「目の色を変え、本気になってからどれだけの期間勉強できるか」です。
仮に、余裕を持って試験の2年前から勉強を開始したとしても、実質本気で勉強できているのは試験直前の3ヶ月から6ヶ月前程度だと思います。
まとめると、ダラダラ試験勉強を続けるより、長くても1年前、ぶっちゃけ半年間前から短期集中で勉強をした方が効率がよいです。
効率が良いだけではなく、公務員試験の勉強はあくまでも公務員になるためだけのものであって、それ以外に活かせる場面はほとんどありません。
私のように法律系の資格を目指すという方は、多少、役立ちますが…。
つまり、最小限の努力で、最小限の期間で、合格するのに越したことはありません。
それよりかは、留学や研究室での活動など、大学生でしかできない経験に時間を費やす方がよいと個人的には思います。
あとで予備校に関しては紹介しますが、公務員予備校をうまく活用すれば、ほとんどの方が半年間もあれば公務員試験に合格することは可能です。
もちろん、早く着手するに越したことはないですが、せっかくの学生生活を公務員試験の勉強ばかりに費やしてしますのは勿体無いというのが私の個人的な意見です。
- 試験前半年から1年が妥当なライン
- 1年以上をかけて勉強をするのは正直時間の無駄
- 短期集中で3ヶ月〜1年間で合格を目指すのがおすすめ
公務員試験の合格に必要な時間の目安
おおよそ800〜1,500時間程度(※かなり個人差がある)
大手公務員予備校である「資格の学校TAC」の記事によると、試験本番の1〜2年前から始めるべきであると明記されています。
すでにお伝えしたとおり、多くの受験生は、大学3回生になる春休み頃から公務員試験の勉強を開始します。
仮に、約1年間、1日3時間の勉強をしたとすれば、約1,000時間です。
私の場合、試験直前の3月から1日10時間の勉強を約3ヶ月継続し、合計約900時間で合格することができたので、目安1,000時間は妥当な時間だと思います。
また、一般的に同じ1,000時間でも短期間で1,000時間勉強をした方が密度が濃く、記憶の鮮度としては新しく、結果に繋がりやすいことからも妥当だといえます。
Fラン私大にしか入学できなかった私の学力でも900時間で合格できたので、多くの方が半年間〜1年間程度あれば筆記試験に合格することが可能です。
しかし、勉強時間というのはあくまで目安です。
正直言って、あまりあてになりません。
というより、気にする必要はないです。
現時点で、試験まで残り3ヶ月あるのであれば、絶対受かるチャンスはあります。
今すぐ目の色を変え、本気で勉強をするべきです。
国家公務員を志望する場合
- 国家総合職
- 国家専門職
- 国家一般職
上記志望先を目指すのであれば、半年間〜1年間は欲しいです。
ただ、大学生の場合、本気を出せば1日10時間以上の勉強をすることも可能なはずなので、1日10〜14時間の勉強をできれば、3ヶ月でも合格可能です。
なお、国家総合職に関しては、最低でも半年間は必要です。
国家専門職の1つである裁判所については、センター40%元Fラン大の私が働きながら3ヶ月で合格できたので不可能ではないです。
もちろん、新卒時の公務員試験での勉強の貯金があったというのはいうまでもないです。
ただ、単純に勉強時間を合計しても新卒時3ヶ月、在職中3ヶ月で合計6ヶ月の勉強であるため、半年間もあれば働きながら出会っても合格はできるはずです。
しかし、我流の誤った勉強法をしてしまうと、半年間でも確実に間に合いません。
本記事をお読みいただいている現時点で、試験まで残り3〜6ヶ月あるが勉強に自信がないという方は、予備校に入ることをおすすめします。
地方公務員を志望する場合
- 地方上級
- 地方上級以外の都道府県市町村
目安としては、1日3〜5時間の勉強を半年間続ければ、十分合格できます。
正直、1日10〜14時間の正しい勉強法を続けることができれば、3ヶ月でも合格できます。
正しい勉強法で1日3〜5時間程度、半年間勉強を続ければ、多くの受験生が少しゆとりを持って合格できます。
国家公務員の場合と同様、我流の誤った勉強法をしてしまうと、半年間でも確実に間に合いません。
本記事をお読みいただいている現時点で、試験まで残り3〜6ヶ月あるが勉強に自信がないという方は、予備校に入ることをおすすめします。
受験生ごとに勉強時間に差が出る理由とは?
受験生ごとに勉強時間に差が出る理由
結論から言うと、どれだけ教養試験に時間をかけないで済むかの違いです。
どういう人が当てはまるかを簡単に説明すると、以下の通りです。
- 中学受験の経験がある
- 大学入試で5教科7科目仕上げた経験がある
これらに該当するかどうかで、勉強時間が大幅に変わってきます。
上記の2つに当てはまる方は、教養試験はノー勉でも18〜23/40点近く取れる方が多いです。
公務員試験での筆記試験における合格者のボーダーは約6割と言われているため、つまり、18〜23点から24点〜30点に上げる作業をするだけなのです。
そのため、本来教養試験に割くべき時間を、専門科目の勉強に費やすことができるため、大幅に学習時間をショートカットできるわけです。
とはいっても、初学者の方でも教養試験は10〜15/40点は取れる試験です。
そのため、初学者の方であっても、自分は不利だとは思わず、そういう人もいるんだと割り切って勉強をするのがよいです。
教養試験の過去問を一度解いてみるのがおすすめ
これから公務員試験を始める方は、一度、教養試験の過去問を解いてみましょう。
本格的な学習をする前に、一度自分がどの程度の点数をとれるのか知っておくと、残りの期間から逆算して、どれだけ勉強をしないといけないのかがわかります。
教養試験にどれだけ時間を費やすべきなのかを理解しておくことで、あなたが短期合格できるのか、それともある程度、腰を据えて勉強しなければならないのかがわかります。
▼おすすめの過去問はこちらです。
(2024/11/21 08:12:32時点 Amazon調べ-詳細)
上記の教養試験問題は、国家一般職のものです。
初学者の段階で、すでに数的判断の問題が7〜8割近く取れていれば、教養科目の学習時間は大幅にカットできます。
腕試し解いてみることをおすすめします。
- 国家総合職や国家専門職の教養試験は同等レベル
- 地方上級の教養試験は国家一般職よりも簡単
今からでもまだ間に合うか?勉強開始が出遅れた受験生の解決策
今の時点で試験まで3ヶ月あれば間に合う
これまでも述べましたが、試験まで残り3ヶ月あれば、死ぬ気で勉強すればFラン私大でも間に合います。
「残り3ヶ月しかないから、今年は諦めて来年度の試験に向けて勉強しよう」という方がいますが、今年の試験の合格を目指すことをおすすめします。
逆に、直前期の3ヶ月間でさえ、必死に勉強できない人が来年の試験にも確実に合格する保証はないためです。
市役所教養型の試験をメインに志望先を固める
「はじめは民間企業を目指していたものの、途中から公務員試験に切り替えた」などのように、試験勉強が遅くなった方におすすめの方法があります。
それは、教養科目やSPIのみで受験できる自治体を中心に受けることです。
昨今では、人物重視の傾向が高まり、筆記試験を教養試験のみやSPIに置き換える自治体が増えています。
ただし、専門試験が課される試験スタイルと比較すると、民間と併願して受験しやすい分、倍率が高くなる傾向があります。
面接に自信がある方や、民間企業と併願して公務員試験を受験する方にとってはおすすめの試験です。
公務員予備校を利用する
公務員予備校を利用するのも解決策の1つです。
試験までの残り時間が短ければ短いほど、予備校を利用するメリットは大きいです。
予備校のメリットは、とにかく最短で合格を目指せることに尽きます。
ただし、大きな費用がかかるので予備校選びの際には慎重に検討してください。
受験生に知っておいて欲しいオススメの正しい勉強法
- 同じ教材を徹底的に繰り返す
- 途中で新しい教材を増やさない
- 完璧主義をやめる
- 書くよりも、話す
【1】同じ教材を徹底的に繰り返す
一点目のコツは、本番までとにかく同じ教材を繰り返すことです。
繰り返しといっても、2〜3回のレベルではありません。
そもそも、一部の天才を除いて、1回や2回読んだ程度で理解できるわけがありません。
「何回繰り返しても、理解できない」と嘆いている方のほとんどが2〜3回繰り返した程度です。
当たり前です。
あなたの理解力が乏しいのではなく、繰り返しが足りないだけです。
10回も繰り返せば、私みたいな凡人でもそこそこ理解できます。
【2】途中で新しい教材を増やさない
先ほどの同じ教材を繰り返すべきと言いましたが、途中で手を広げないことが大切です。
学習をはじめた段階で、まわすと決めたテキスト以外に手を広げる必要はありません。
色々な教材に手を出すと、試験本番で思い出すときに、記憶がごちゃごちゃになるため効率が悪いです。
【3】完璧主義をやめる
真面目な人ほど陥ってしまう問題なのですが、完璧主義は最短合格の敵です。
例えば、テキストを読んでいて理解できない部分があったとします。
この場合、気にせず飛ばしてドンドン次に読み進めてください。
試験勉強は、学習がある程度進んでくるとすべての範囲が点と点で繋がり、線になる瞬間が来ます。
読み進めて別の範囲を理解することで、読み飛ばしていた分野が理解できることもよくあります。
そのため、わからなくても必要以上に考えすぎず、とにかくテキストを進めましょう。
【4】書くよりも、話す
最後のコツは、「書くよりも話す」です。
まず運動記憶は記憶に残りやすいという人間の習性があります。
例えば、自転車の乗り方は一度覚えたら忘れません。
- 書く=手を動かす=1つ使う
- 話す=視覚&口を動かす&聴覚=3つを使う
話す方が運動記憶に残りやすく、記憶の定着にもよいと言われています。
それなら、書きながら話すのはどうなのか?気になりますよね。
1回書きながら話すなら、その間に3回話す方がより記憶に残るので、おすすめです。
センターで4割程度のレベルから、3ヶ月で公務員試験に合格できるまでに成長したのは、以下の著書と出会ったのがきっかけでした。
司法書士と書かれていますが、どんな勉強にも応用できる内容が書かれています。
特に専門科目の法律学習は、そっくりそのまま当てはめれるのでおすすめです。
非常に参考になるおすすめの勉強本です。
(2024/11/21 11:03:55時点 Amazon調べ-詳細)
予備校は使うべきか?おすすめの公務員予備校は?
基本的に、私は資格試験等で予備校を使うことには反対派ですが、公務員試験に限っては予備校の利用に肯定派です。(→筆記は良質なテキストさえ選べば、独学でもなんとかなると思っているからです)
というのも、公務員試験は何よりも面接試験対策が重要であり、予備校を利用すればプロの講師から面接対策を受けることができるからです。
あなたの身の回りに面接対策をしてくれる知人や先輩、大学教授がいれば話は別ですが、一般的にはなかなか見当たらないはずです。
そのため、筆記試験合格後の面接対策を見据えて、予備校を利用するというのは戦略として正しいです。
筆記試験についても、公務員試験の範囲は莫大ですので、特に独学で逆算して計画的に学習をコツコツ続けることに自信がない方は予備校を利用した方がよいです。
そこで、
公務員予備校の利用を検討している受験生が迷わないように、自信を持っておすすめできる予備校をまとめた記事を紹介します。
下記の記事は、予備校選びのポイントやコツ、注意点などを徹底的にまとめて比較した多くの公務員受験生が参考にしている記事となっています。
【Q&A】公務員試験に関してのよくある質問
Q.予備校選びのコツはあるか?
予備校選びのコツとしては、2点あります。
1点目は、志望先に適した予備校を選ぶこと
2点目は、面接対策が充実していること
Q.面接対策はいつから始めるべきか?
面接対策は、基本的に筆記試験が終わってから取り組めばOKです。
ただ、筆記試験が余裕という方は、面接カードに記載する内容を構想しておくなどしておきましょう。
面接試験は場数を踏めば踏むほど上達するので、余裕があれば早く始めるに越したことはありません。
Q.学歴が低いが公務員試験に受かるか?
いわゆるFラン私大でも面接等で、不利になることはありません。
特に、国家公務員における面接では、出身大学等での評価をしないため、面接官には大学名が伏せられた状態で面接が行われます。
出身大学等を気にせず、公平な筆記試験で誰よりも高得点を目指し、面接試験であなたの持ち味を発揮できれば合格できるはずです。
まとめ
ここまで、公務員試験の勉強開始時期と、勉強時間、おすすめの予備校について解説してきました。
公務員試験というのは、決して難しい試験ではありません。
正しい勉強法で、正しい努力を継続すれば、誰でも合格できる試験です。
専門学校に落ち、センター試験の得点率約4割の私でも合格できたのです。
きっとあなたも合格できるはずです。