- 2025年、2026年に裁判所を受験予定の方
- 裁判所事務官志望で公務員予備校を探している方
- 裁判所事務官専願で本気で合格したい方
- 裁判所に特化した公務員予備校を探している方
上記のいずれかに該当する方は、間違いなく、この記事を読む価値があります。
実は、公務員試験のなかでも、裁判所職員試験は比較的マイナーな部類の試験になります。
そのため、公務員試験予備校の数自体は多くありますが、裁判所職員対策だけに特化した専門的なコースを用意している予備校となると、ほとんどないのが現実です。
また、ご自身で裁判所対策に適した公務員試験予備校を探そうと思い、インターネットで検索をすれば、「裁判所事務官 おすすめ予備校ランキング」などといった記事が見つかります。
ただ、それらの多くの記事が合格経験のない方が書いたものです。
正直言って、実際に合格していない方の話はイマイチ信憑性に欠けるところがあると私は思います。
例えば、予備校講師がとある予備校をお薦めしているとして、その方は実際に裁判所に合格した経験があるのでしょうか?
それどころか、そもそも実際に裁判所を受験した経験があるのでしょうか?
私は、実際に裁判所職員に合格した、合格経験者です。
- 初めの予備校選択で失敗してほしくない!
- 正しい予備校選びを受験生に伝えたい!
という思いをもと、本記事を書きました。
裁判所事務官の難易度について
結論からいうと、誰でも合格できます。
しかし、正しい努力をすればの話です。
裁判所事務官試験では、とにかく面接が鬼門です。
面接試験の配点は全体の約1/2を占めるほか、面接時間も約30分と非常に長いです。
そのため、入念に面接対策の準備をしておく必要があります。
【重要】配点表からわかる裁判所事務官の対策方法
次に、裁判所事務官試験における配点表をみておきましょう。
2024年度から基礎能力試験の出題数が変更しています!
<変更内容>
・知能問題27題→24題
・知識問題13題→6題
※最高裁のHPによると、知能問題はこれまでどおりの内容の出題で、知識問題は時事中心に出題されるとのことです。
▼2024年度の本試験内容
・問1〜5:現代文(5題)
・問6〜9:英語(4題)
・問10〜24:数的処理(15題)
・問25〜30:時事(6題)
科目 | 特徴 | 出題数 | 時間 | 得点配分 |
---|---|---|---|---|
基礎能力試験(多肢選択式) | 知能分野24題
知識分野6題 |
30題 | 140分 | 2/10 |
専門試験(多肢選択式) | 憲法7題
民法13題 刑法or経済理論10題 |
30題 | 90分 | 2/10 |
論文試験(小論文) | 小論文 | 1題 | 60分 | 1/10 |
専門試験(記述式) | 憲法記述 | 1題 | 60分 | 1/10 |
人物試験 | 個別面接 | – | 約30分 | 4/10 |
2025年度から専門試験の内容が大幅に変更します!
<変更内容>
・専門記述(憲法)の廃止 ※「一般職」のみ廃止
・憲法と民法の出題数変更(憲法7題→10題,民法13題→10題)
・選択科目(10題)に経済理論・刑法に加え、行政法が追加
※つまり、県庁や市区町村を目指している受験生が併願しやすくなりました。特に、記述の廃止が大きく併願のハードルをさげることに繋がりそうです。
科目 | 特徴 | 出題数 | 時間 | 得点配分 |
---|---|---|---|---|
基礎能力試験(多肢選択式) | 知能分野24題
知識分野6題 |
30題 | 140分 | 2/10 |
専門試験(多肢選択式) | 憲法10題
民法10題 刑法or経済理論or行政法10題 |
30題 | 90分 | 2/10 |
論文試験(小論文) | 小論文 | 1題 | 60分 | 1/10 |
人物試験 | 個別面接 | – | 約30分 | 4/10 |
上記の表から読み取れる主な特徴は、下記の2点です。
- 面接の配点が非常に高い(全体の約1/2を占める)
- 面接時間が他の官庁と比較して30分と非常に長い
この2点がほかの公務員試験と大きく異なるポイントといえます。
それゆえに、裁判所に特化した対策をしなければならないのです。
【重要】失敗しない公務員予備校選びのポイント!
裁判所事務官に合格するための予備校選びをするうえで、上記2つの条件は絶対にはずせません。
逆に、上記2つが充実していない予備校を選んではいけません。
つまり、面接カードの添削が可能(回数無制限が理想)で、個別面接対策が可能(回数無制限が理想)な予備校を選びましょう!
【比較】裁判所事務官対策におすすめの公務員予備校
裁判所事務官対策として、私がおすすめする公務員予備校は以下の4校です。
なお、4校とも「面接カードの添削が回数無制限」かつ「模擬面接対策が回数無制限」です。
予備校名 | 価格(税込) | コース名 | 専門記述添削 | 小論文添削 | ES添削 | 模擬面接 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アガルート | 327,800円 | 教養+専門型ワイド対策カリキュラム(フル) | 可能 | 可能 | 回数無制限 | 回数無制限 | 裁判所以外にもほぼすべての官公庁を併願可能! | |
伊藤塾 | 259,000円 | 裁判所事務官一般職コース | × | 可能 | 回数無制限 | 回数無制限 | 裁判所専願であれば、伊藤塾が1番おすすめ! | |
TAC | 319,000円 | 裁判所一般職本科生 | 可能 | 可能 | 回数無制限 | 回数無制限 | 裁判所専願の方におすすめしたいが、受講料金が高い | |
LEC | 322,000円 | 裁判所事務官一般職専願コース | 回数無制限 | 可能 | 要相談 | 可能 | 裁判所専願の方におすすめしたいが、受講料金が高い |
※この表は左右にスクロールしていただけます!
【おすすめ1位】公務員予備校「アガルート」
公式HP | アガルート |
講座名 | 教養+専門型ワイド対策カリキュラム |
講義形式 | 通信(WEB動画) |
面接形式 | オンライン面接(Zoom) |
2025年合格目標 | 327,800円 |
2026年合格目標 | 409,750円 |
内定特典 | 全額返金or3万円のアマゾンギフトを選べる! |
特徴 | 裁判所以外にもほぼすべての官公庁を併願可能! |
おすすめ度 |
アガルートでは、2025年度の講座から「フルorライト」が選択できます。裁判所は面接試験対策が何よりも重要なので、万全の面接対策が可能な「フル」がおすすめです。
アガルートをおすすめする理由(5つ)
【1】ほぼすべての公務員試験に併願可能!
アガルートの「教養+専門型ワイド対策カリキュラム」は、ほぼすべての官公庁を併願できるのがとにかく魅力です。
具体的には、裁判所のほかに下記の合格も目指せます。
- 都道府県庁
- 市役所、町役場
- 国立大学法人等職員
- 労働基準監督官
- 国税専門官
- 財務専門官
- (民間企業にも対応)
裁判所が第一志望の方は多いと思いますが、裁判所専願の受験生はあまりいないはずです。
そこで、アガルートは裁判所に完全対応しているうえ、その他ほぼ全ての公務員試験に対応しているので、幅広く選択肢を確保しておきたい方におすすめです。
そのため、「裁判所以外は絶対受験しない!」という方以外は、アガルートを選んでおけば幅広く対応することができます。
【2】面接カード添削と模擬面接練習が回数無制限で可能!
面接カードの添削および面接対策である模擬面接には回数制限がありません。
納得がいくまで何度でも利用することができます。
そのため、人物重視の裁判所事務官試験に合格するだけの十分な力を身につけることができます。
【3】Facebookで講師に直接質問ができる!
アガルート公務員講座では、受講生限定のFacebookグループで講師に直接質問が可能です。
講義でわからなかった点などを気軽に質問することができます。
さらに、質問回数は100回まで(※「フル」の場合)です。
以下のSNS上での、実際の口コミを見ても評判がよいことがわかります。
今日はアガルートのFacebookの質問システムで半年以上も腹落ちしなかった肢が一発で氷解✨素晴らしいシステムだと痛感しました。
— さくら (@seichisawara) November 6, 2020
【4】内定特典が豪華である点
最後に、アガルート公務員講座では、2つの内定特典が用意されています。
具体的には、以下のいずれかを選択できます。
- 講座受講料全額返金
- アマゾンギフト券(3万円分)
ただし、それぞれ特典をもらうためには、以下の条件を満たす必要があります。
- ①内定通知書データの提出
- ②顔写真の提出
- ③合格体験記の提出
- ④面接・官庁訪問再現の提出
- ⑤合格者インタビューの出演
- ①内定通知書データの提出
- ②顔写真の提出
- ③合格体験記の提出
- ④面接・官庁訪問再現の提出
【5】SPIやSCOAの対策が無料でついてくる!
アガルートの講座には、民間企業で使用されるSPI試験の対策講義も付属しています。
実は、最近では数的処理や憲法や民法などの公務員試験の代わりに、SPIを筆記試験に導入している自治体も増えてきています。
そのため、アガルートの講座を受講しておけば、裁判所以外にも民間企業やあらゆる自治体のすべてに対応できます。
【まとめ】アガルートは裁判所を併願する方におすすめ!
- 裁判所以外にも幅広く併願できる!
- 面接対策が回数無制限でできる!
- 講師に直接質問ができる!
- 合格内定特典が豪華!
- SPI対策が含まれており、民間企業と並行する方にもおすすめ!
特に、アガルートは面接対策が充実しているだけでなくSPI対策も含まれているなど、併願先を幅広く確保できるのが魅力です。
- ほぼすべての公務員試験を併願可能
- SPI対策も付属しており、民間企業も併願可能
- 面接カードの添削と模擬面接は回数無制限で可能
- 幅広く併願可能で総合力が高く、割安の印象
- 裁判所事務官を専願する方向け
- 面接カードの添削と模擬面接は回数無制限で可能
- 併願先が限定されることを考えると割高の印象
- 専願であれば伊藤塾が値段的にも内容的にもベストか
【おすすめ2位】公務員予備校「伊藤塾」
公式HP | 伊藤塾 |
講座名 | 裁判所事務官一般職コース |
講義形式 | 通信(WEB動画) |
面接形式 | Zoom(※東京校では対面の模擬面接も可能) |
2025年合格目標 | 259,000円 |
2026年合格目標 | 259,000円 |
特徴 | 裁判所専願であれば、伊藤塾が1番おすすめ |
おすすめ度 |
伊藤塾をおすすめする理由(4つ)
【1】面接カード添削と模擬面接が回数無制限で可能!
- 入塾と同時に面接カードの添削を受けられる!
- 面接カードの添削は回数無制限で可能!
- 年間を通して模擬面接が無料で何度でも受講可能!
以上のように、伊藤塾では人物対策にも非常に力が入っています。
「面接カードの添削」や「面接対策」は、伊藤塾の講師が合格水準に達したと判断するまで、無制限に何度でも受講することができます。
【2】伊藤塾は一次試験合格率が驚異の高さ!
伊藤塾公式HPによると、2024年度の裁判所事務官(一般職)の一次試験の合格率が驚異の84.1%を叩き出していることがわかります。
受験生全体の合格率は47.8%であるところ、伊藤塾の受講生は約2倍の合格率となっており、極めて高い合格率となっています。
ちなみに、過去の合格率はこちら↓
2022年度 | 80.9%(受験生全体の合格率:42.1%) |
---|---|
2023年度 | 90.7%(受験生全体の合格率:48.7%) |
この合格率の高さは、伊藤塾の筆記対策の信頼度の高さを示しているといえます。
【3】受講料金が他3校と比較して安い!
これまで紹介してきたように、伊藤塾の講座は筆記対策と面接対策ともに、非常に充実していることがわかります。
それにも関わらず、値段も他の予備校と比較してもそこまで高くなく、むしろ、安価な価格帯であることがわかります。
【4】裁判所対策に完全特化している講座!
伊藤塾の「裁判所事務官一般職コース」は、裁判所を専願している方に向けて作られた特化型の講座です。
そのため、裁判所を専願している方にとっては、無駄なく最短ルートで裁判所事務官の合格を目指せます。
確かに、伊藤塾の裁判所事務官一般職コースは、裁判所事務官に特化しているコースです。
しかし、下記であれば併願可能です。
- 市役所 (教養型:教養のみに限る)
- 都道府県 (教養型:教養のみに限る)
- 国立大学法人等職員
ご自身で行政法の学習だけを進めておけば、上記以外にも併願は可能です。
【まとめ】「伊藤塾」は非常に総合力が高く、おすすめできる講座
これまで見ていただくとわかるように、伊藤塾は第1志望が裁判所事務官の方に非常におすすめできる講座です。
冒頭に述べた予備校選びのポイントである、
- 面接カードの添削は可能か?
- 模擬面接対策は可能か?
の2点がしっかりと網羅されています。
さらに、講師が合格レベルに達したと判断するまで何度でも対策できる面接対策、他と比べて安価、極めて高い合格実績があります。
これらを踏まえて、私は裁判所事務官を本格的に狙う受験生の方に向けて、最もおすすめできる予備校として伊藤塾を提案させていただいております。
余談にはなりますが、本記事の作成にあたり、伊藤塾さんに何度か問い合わせをしたのですが、返信が非常に迅速かつ丁寧でとても好印象でした。
以上の理由から、伊藤塾は本当におすすめできる講座です。
【おすすめ3位】公務員予備校「LEC東京リーガルマインド」
【LEC東京リーガルマインド】講座概要
公式HP | LEC東京リーガルマインド |
講座名 | 裁判所事務官一般職専願コース |
講義形式 | 通信(WEB動画・音声DL)or 通学 ※通学のみフォロー付き |
価格(税込) | 322,000円(通信・通学ともに左記の価格) |
特徴 | 裁判所専願の方におすすめしたいが、受講料金が高め |
おすすめ度 |
【LEC東京リーガルマインド】メリット・デメリット
- 面接対策の回数が無制限
- 講座以外のフォローアップが充実している
- 通信制でもリモートでの試聴が可能
- 公開模試が5回分ついている
- Wi-Fi環境がない場合、受講は難しい
- 値段が他の3校と比較しても高い
【LEC東京リーガルマインド】ココがおすすめ
LECは、伊藤塾と同様に、講座内容が非常に充実しているのが特徴です。
LECでは、「判断推理」と「憲法」の初回講義がおためし無料体験できます。
少しでも気になる方は、まずは無料講座を受講して判断してみてはいかがでしょうか。
【LEC東京リーガルマインド】資料請求方法について
HPの下図の青マーカー部分をクリックすると下記の画面に遷移します。
ちなみに、上記のコースについて書かれてあるのは下図の「【最新】2023・24年合格目標 地方上級・国家一般職パンフレット」です。
選択ができたら次の画面で氏名住所等を入力する画面に遷移するので、必要事項を入力すれば資料請求は完了です!(約3分ほどでできました)
【おすすめ4位】公務員予備校「資格の学校TAC」
資格の学校TACの講座概要
公式HP | 資格の学校TAC |
講座名 | 【2024年合格目標】裁判所一般職本科生 |
講義形式 | 通信(WEB動画)or 通学 |
価格(税込) | 319,000円(税込) |
注意点 | +入会金10,000円が別途必要 |
特徴 | 裁判所専願の方におすすめしたいが、受講料金は高め |
おすすめ度 |
【資格の学校TAC】メリット・デメリット
- 小論文の添削回数が無制限
- 面接カードの添削が可能
- 面接対策が複数回可能
- 公開模試が5回分ついている
- 正直言うと、値段が高い
- Wi-Fi環境がなければ受講は難しい
【まとめ】「TAC」は受講料金は高いが、講座の質も非常に高い
TACは今回紹介した予備校のなかで最も受講料金が高いです。
裁判所事務官を専願する方には伊藤塾とともにおすすめできますが、裁判所以外にも併願を考えている方は、TACよりも「アガルート」がおすすめです。
【結論】専願なら「伊藤塾」、併願なら「アガルート」がおすすめ!
どうしても迷ってしまうという方に向けて、合格経験のある私からアドバイスしておきます。
裁判所事務官を専願する方は、伊藤塾の「裁判所事務官一般職コース」がオススメです。
一方で、併願で裁判所を受験する方は、「面接対策が充実している」かつ「記述対策が充実している」という絶対条件を満たしており、実績のあるアガルートを選んでおけば間違いないです!
TACやLECと比較検討した時に、アガルートの方が値段が安いうえ、内容も遜色なく、幅広く併願できる点が率直な決め手です。
ちなみに、アガルートの講座を申し込む際には、以下の画像のようにカリキュラムを選べるようになっていますので、「教養+専門型ワイド対策カリキュラム」を選べばOKです!(※ライトではなく「フル」がおすすめです!)
【お知らせ】裁判所事務官の関連記事について
記事の最後に、当サイト内における裁判所関連記事の紹介をさせてください。
こんな声をよく聞きます。
なかには独学で勉強を進めてきたものの、直前期になり、憲法記述で伸び悩み、憲法記述のみを単発で受講したいと考える受験生が一定数います。
結論から言うと、裁判所の記述対策だけを受講させてくれる予備校はほぼありません。
しかし、下記の記事では、外部生であっても、受講が可能なおすすめの予備校を3校紹介していますのでぜひ参考にしてみてください!